近年科学技術の高度化および多様化に伴い、理工学研究科における講義、実習、研究を進めるにあたって、専攻やコースの実験研究設備では対応できない大型設備等が必要となる場合があります。そこで、学内には図書館、情報メディア基盤センター、科学分析支援センター、オープンイノベーションセンター、レジリエント社会研究センターが整備されています。
これらの施設は、学生・大学院生・教職員が行う教育・研究を効率的に進め、実験研究に伴って発生する廃液の処理など、研究環境を良好に保ち、かつ周辺環境へ有害な物質を放出しないよう配慮されているものです。
また、大学院での実習・実験や研究を進めていく上で、効率や環境面での配慮に加えて、私たちの精神保健も極めて重要であり、そのために保健センターが設置されています。
図書館
図書館は、本学が必要とする学術情報資源を収集・管理・提供することにより、本学の教育・研究を支援しています。図書・雑誌等の収集・整理・貸出のほか、レファレンス・ILL等のサービスの提供を行っています。館内には、AVブースや情報端末、無線 LAN等を整備し、多様なメディアの資料・情報を利用できる環境を提供しています。
オンラインでは、蔵書検索システム(OPAC)、電子ジャーナル、電子図書(eBook)、データベース等の電子資料を提供しているほか、埼玉大学所属の研究者による学術雑誌掲載論文や紀要論文などの学術成果を埼玉大学学術情報リポジトリ SUCRAに蓄積して発信しています。
- 開館時間
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授業期間中:平日は9:00~21:30 土曜・日曜・祝日は9:00~17:00
休業期間中:平日は9:00~17:00 土曜・日曜・祝日は休館
(http://www.lib.saitama-u.ac.jp)
図書館を利用される際は、必ず学生証をご持参ください。
保健センター
保健センターは、学生・大学院生の健康管理のお手伝いをする場として設けられています。
実習・実験や研究活動に励み、充実した大学生活を過ごすためには、心身の健康保持増進が極めて大切です。このため、保健センターは定期健康診断や救急措置の他、健康に関する相談や精神の保健に関する相談も行っています。
自分の精神状態に不安を感じたり、様々な悩みからいつまでも抜け出せず実習・実験、研究活動や人間関係等に支障をきたしそうな時、不眠・食欲不振などが続く時は、ためらわずに相談に行きましょう。
自分の精神状態に不安を感じたり、様々な悩みからいつまでも抜け出せず実習・実験、研究活動や人間関係等に支障をきたしそうな時、不眠・食欲不振などが続く時は、ためらわずに相談に行きましょう。
- 一般業務/利用時間 月~金 9:00~16:45
学内で起きた思いがけない怪我や病気に対して、医師や看護師が応急処置を行います。必要な場合は適切な医療機関を紹介します。
- 健康相談(予約制)/利用時間 月~金 10:00~16:00
- 専門医及びカウンセラーによる精神保健相談(予約制)
利用時間 月~金 10:00~16:00
情報メディア基盤センター
情報メディア基盤センターは、ITインフラとして全学情報基盤システム「SERN(サーン、Saitama university Education and Research Network)」の整備・管理運用を行うとともに、コンピュータ利用サポートにより学習・教育・研究を支援しています。学内基幹ネットワーク(各室への光直収ネットワーク、講義室・会議室・オープンスペースで利用可能な無線LAN、高速大容量の10Gbps対外接続)、学内クラウド、情報メディア教育用のPC端末室、メールサービス、ウェブホスティング、全学生・教職員へのオフィスソフトウェアの無償提供など、様々なシステム・サービスを提供しています。また、東京大学のスーパーコンピュータ共同利用も支援しています。
科学分析支援センター
科学分析支援センターは、埼玉大学で行われる科学および工学の教育と研究を、あらゆる分野において強力にサポートしています。物質の構造や性質の解析に必要な様々な高性能分析機器を備え、適正な維持管理とウェブ予約システムによる効率的な運用のもと、多くの教職員・学生に役立つ、全学的な共同利用を実施しています。また、放射性同位元素を用いた実験を行うアイソトープ実験施設や、実験動物を飼養保管する飼育室の維持管理、液体窒素の供給、学内外からの依頼分析の受託、さらに、学内での薬品管理、実験で排出される無機・有機廃液等の回収、学内排水の監視など、多岐に渡って教育・研究を総合技術支援センターの協力のもと、支援しています。これらに加え、学内外や企業から講師を招き、基礎から最先端までの分析機器に関するセミナーを開催し、科学分析に関する情報提供を行っています。
- 最近実施したセミナー
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- コケ類の植物化学
- What is Teaics?(お茶学とは?)
- Tea in Thailand
- 日本茶業の現状と今後の方向および海外茶産地のお茶事情
- ホログラフィック顕微鏡セミナー
- CRISPR/Cas9システムセミナー
オープンイノベーションセンター
オープンイノベーションセンターは、産学官連携におけるリエゾンオフィスとして、大学の研究成果を広く社会に還元する活動を進めており、「産学官連携推進部門」と「知的財産部門」の2部門からなります。具体的には、企業等外部からの技術相談、共同研究の実施支援、本学研究シーズの紹介、知的財産の管理・活用等を行っています。
また、当センターが事務局を担う「埼玉大学産学官連携協議会」では、地域の経済団体や産学官連携支援組織の協力のもと、「テクノカフェ」等の産学交流会、共同研究等への発展が期待される「研究会活動」、情報提供のための「ニュースレター」の発行や“インフォメーションメール”の配信等の活動を行っています。
これらの活動を通じて、企業等におけるオープンイノベーションの推進を支援し、地域産業の振興を含む広範な産業分野の活性化に貢献することを目指しています。
レジリエント社会研究センター
~真のレジリエント社会の構築をめざした文理融合型の研究拠点~
レジリエント社会研究センターは、埼玉大学における文理融合の研究拠点として、2014年に設立されました。老朽化していく社会インフラの維持・管理に関する研究、世界的に増加しつつある地震、津波、洪水、土砂災害などに対する防災・減災に関する研究、災害から社会が速やかに回復するために、リスク発生前後の人間の行動および住民の意識や政策面での改革に関する研究など、真のレジリエント社会構築に向けて必要となる様々な分野の研究を行い、その成果を地域や国際社会へ還元していくことを目指しています。
詳しくは、レジリエント社会研究センターのホームページをご覧ください。