教育研究上の目的
近年では、従来の大学院教育に求められていた研究者、高度技術者の育成に加えて、相互に影響し合う幅広い複数の分野にまたがったSDGsに代表されるグローバルな社会的課題を解決しうる人材の育成が望まれている。そのためには単なる研究者・技術者としての視点だけでなく、専門家としての知識に加えて課題の背景に存在する社会構造なども理解した上で、課題解決に向けてリーダーシップを発揮できる人材の育成が重要である。この文理融合型の教育プログラムでは、学生の得意とする専門分野に応じて、自然資源の持続可能な管理と効率的な利用、国際的な枠組みに従った製品ライフサイクルを通じた化学物質の管理と大気・水・土壌への放出の削減、再生利用による廃棄物発生の削減、植物資源の管理・育種(分子育種含む)技術及び生産システム、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイル等に関する専門的知識を修得し、国際的枠組みの中で活躍するために必要な社会的枠組みに関する知識を有するグローバルな視点でSDGsを牽引することができる人材の育成を教育研究上の目的とする。地球環境における科学技術の応用と融合プログラム(専攻共通)
指導教員の所属するいずれかの専攻に所属させつつ、プログラムを特徴づける文理融合型カリキュラムを取り入れた必修及び選択科目による教育を通して、SDGsに謳われている持続可能な社会を構築するための21世紀の課題・問題点を把握して理解する力、及びそれらの課題・問題点を解決するための専門性を修得させることを目的とする。本プログラムには、専門教育プログラムに所属する教員に加えて教育学部、経済学部及び埼玉県環境科学国際センターとも連携し、文理融合型の質の高い教育を行う。