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学部長挨拶/目的/3つのポリシーGreeting / Purpose / Policy

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With コロナの時代に向けて

2022年度は新型コロナ感染症の影響も徐々に落ち着き対面授業が再開されることとなり、キャンパスに賑やかさが戻りました。学生と教員、あるいは学生同士のつながりも飛躍的に増え活気が蘇ってきました。一方で、授業のオンライン化は私たちに新しい気付きをもたらしました。例えば、動画による遠隔授業は学生たちが視聴する時間にとらわれず、何度も繰り返し見ることが可能となります。
そしてコメントペーパーなどを通して教員に質問を投げかけ、それに対して教員が返信を行うというような双方向の関わりが生まれました。対面授業ではほとんど手を挙げて質問することがなくても、コメントペーパー上には大切な質問が数多く寄せられ、それらへの回答を他の学生にも共有することによって、理解をさらに深めることも可能となりました。こうした遠隔授業の良さを活かすことのできる授業については一定程度、今後も遠隔で行われることになります。このようにWithコロナの時代の大学教育が模索されています。

さて、コロナ禍での遠隔授業が大学の授業を大きく変えたように、埼玉県の小中学校でもICT活用が加速しました。小中学校ではギガスクール構想とともに1人1台端末の時代に突入し、これらを利用した「協働の学び」や「個別最適な学び」の実現が模索されつつあります。
単に端末を用いるということだけではなく、主体的・対話的で深い学びをタブレットの活用を通していかに生み出すのか、教育実践が積み重ねられています。また不登校の子どもたちがwebサイト上でつながり、居場所をつくる試みがなされてる地域もあります。
そしてコロナとともに一気に加速したICT活用は教員の働き方改革も推し進めました。さらなる革新的なデジタル技術が子どもや人々の生活様式、社会、そして我々の価値観をどのように変えていくのかが今後問われることになります。
このような大きな時代の転換点において、これまで「かくあらねばならない」と考えられてきた学校教育の在り方は問い直されつつあると言えるでしょう。そのような時代の変化とともに移り変わるものもあれば、変わらず守らなければならないものもあります。時代の転換点にあって、我々教員は変化を恐れず、新たな発想で改革を行うと同時に、子どもと向き合い、子どもとともに成長しようとする教師の在り方をいつの時代も変わることなく大事にしたいと考えています。

教育学部長

堀田 香織

目的

教育学部の教育研究上の目的

教育学部においては、教職及び教科に関わる学問並びに芸術・スポーツ諸領域の総合的な研究及び教育を通して広く教育の発展に寄与し、主体的で豊かな人間性を基底としつつ教職に必要な専門的な知識・技能を身につけた、理論及び実践の両面にわたる力量ある質の高い教員の養成を教育研究上の目的とする。

  • (1)学校教育教員養成課程(以下「学校教育課程」という。)は、教職及び教科に関わる学問並びに芸術・スポーツ諸領域を個別的ないし総合に研究し、広く教育界の発展に寄与するとともに、主体的で豊かな人間性を基底としつつ、教職に必要な専門的知識・技能を身につけた、理及び実践の両面にわたる力量ある質の高い、多様な学校種における教員の養成を、教育上の目的とする。
  • (2)養護教諭養成課程は、児童生徒の健康及び安全に関する諸科学を個別的ないし総合的に研究し、広く教育界の発展に寄与するとともに、学校保健実践に必要な幅広い基礎・実践力をもとに、児童生徒の健康及び安全をめぐる課題を探求し、教員組織、保護者、関連諸機関等と密接に連携をとりながら児童生徒の健康及び安全の問題の解決を図ることができる、力量ある質の高い養護教諭を養成することを教育上の目的とする。 

3つのポリシー

「卒業認定・学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)

教育学部は、多様な学校種における主体的で豊かな人間性を身につけた力量ある質の高い教員を養成することを目的としている。

そのため、教育学部では、所定の教育課程を修め、以下の知識を修得し、求められる資質・能力を獲得した者に対し卒業を認定し、学士(教育学)の学位を授与する。

①専門的な深い知識の修得に関連する事柄

〇課程・コース・専修等ごとに定められた教育に関する専門的な知識・技能

  • ・教職に関する専門的な知識・技能
  • ・教科や専門分野に関する専門的な知識・技能

②専門性のある幅広い基本的知識の修得に関連する事柄

〇教育の基盤となる基本的知識、態度、能力

  • ・日本国憲法に関する基本的な理解
  • ・心身の健康に関する基本的な理解と態度
  • ・人文学・社会科学・自然科学に関する幅広い理解
  • ・英語を用いて意思を疎通させる能力
  • ・情報リテラシーとプレゼンテーション能力

③学部における人材養成の目的に合致した資質・能力の獲得に関連する事柄

〇力量のある教員に必要な知識・技能を活用できる能力

  • ・教科や専門分野に関する知識・技能を指導に生かすための方法的技術
  • ・教育実践を通した子供理解と実践的指導力

〇教員に求められる人間性と社会性

  • ・教員としての使命感や責任感、教育的愛情
  • ・教員としての社会性や対人関係能力
  • ・社会貢献への強い意欲
  • ・学び続ける姿勢

「教育課程編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)

教育学部では、修業年限4年を目標にして、学生が「卒業認定・学位授与の方針」にかなう知識の修得、資質・能力の獲得を可能とする教育課程を編成し、教育学部の学士課程教育プログラムに基づく体系的で質の高い教育を実施する。

そのために、教育学部では学校教育教員養成課程(小学校コース、中学校コース、乳幼児教育コース、特別支援教育コース)と養護教諭養成課程を置く。

学校教育教員養成課程では教養・スキル・リテラシー科目(基盤科目、外国語科目)と専門科目(教職専門科目・教職実践演習・初等または中等教科専門科目・専修専門科目・教職キャリア科目・選択科目・介護体験・卒業研究)により教育課程を編成し、

専門性を有した力量ある質の高い教員の養成を目指す。

養護教諭養成課程においては外国語、基盤科目と専門科目(教職専門科目・教職実践演習・養護教育専門科目・教職キャリア科目・選択科目・介護体験・卒業研究)により教育課程を編成し、同様に養護教諭としての専門性や実践力を高めることを目指す。

教育学部では教員免許の取得を必修とし、教員として必要とされる確かな学力を有するための教育課程を実施する。成績評価については、教員に求められる人間性・社会性を育成することを重視しながら、確かな学力および教員としての資質を有することを基準として、厳格に行う。各科目の評価は、教員が学生に示した到達目標を学生がどの程度達成したかで評価する。評価はグレードポイント(GP)で行い、それらの平均値を GPA として平均成績の評価を行う。なお、全学成績評価ガイドラインに基づき厳格に成績評価を行う。

「入学者受入れの方針」(アドミッション・ポリシー)

教育学部では、次のような人に育つことを期待します。
教育学部は幼稚園(認定こども園を含む)・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校など、様々な学校で活躍する教員を育成するための学部です。教育学部における学びを通じて、確かな学力を有した力量ある質の高い教員に育つことを目標とします。そのために必要な資質・能力として、まず、豊かな人間性や社会性、主体的に行動する態度、常に学び続ける姿勢などが育まれることを期待します。その上で、教育の場で出会う多様な人々との関わりの中で問題を解決していく力と、各教科・諸学に関する高い専門性と教員としての幅広い知識・実践力というふたつの力量を統合させた人材が育成されることを期待します。

教育学部では、次のような知識の修得、能力の獲得などを目指した教育を行います。

  • ①人文学・社会科学・自然科学を通じた幅広い教養・知識
  • ②教育に携わる人が身につけておくべき幅広い基礎知識
  • ③教育の諸分野(教育に関わる諸分野・各教科に関わる様々な学問)に関する専門的な知識・技能
  • ④問題の答えを主体的に探し求めるのに必要な思考力・判断力・表現力
  • ⑤教育の場における高度な実践的指導力
  • ⑥豊かな人間性を有し、多様な人々との相互理解を通じて協働できる人間力

教育学部では、次のような人の入学を求めています。

  • ①幼児・児童・生徒の個性を伸ばし、社会を生き抜く力を育む教職への意欲・情熱・使命感がある人
  • ②幅広い教育に対する問題への関心の中に、自分の探求したい得意分野がある人
  • ③コミュニケーション能力や表現力が豊かで、相手の立場に立って考え、周囲と協調して行動できる人
  • ④高等学校までに学ぶべき事項を幅広く修得し、入学後、専門的な知識・技能を理論と実践の両面にわたって修得するために必要な、諸教科の学力や実技能力を有している人
  • ⑤入学後の学修において必要となる、様々な諸問題に柔軟に対応できるだけの確かな学力を有している人

教育学部では、入学前に次のような学習をしておくことを期待しています。

(1)学校教育教員養成課程 小学校コース・中学校コース

まず期待されるのは、高等学校で学ぶべき基礎的・基本的な知識の確実な修得です。その知識を基にして様々な課題を解決するためには、思考力や判断力、表現力を育むことが必要です。課題そのものを自ら発見するためには、主体的に学習する態度を養っておくことも大切です。実技が求められる教科に対しては、体験活動や鑑賞などを通して、基礎的な知識・技能を習得しておくことが期待されます。
また、大学に集う多様な学生と協働して研究を進めるために、自らの考えをわかりやすく伝える言語能力や、対話的に学び合おうとする寛容性も求められます。
学校教育に関する専門的な知識や技能は、大学入学後に学びますので、入学前に修得する必要はありませんが、教育問題に対する幅広い関心と、将来ぜひ教員になりたいという強い意欲を持つことが期待されます。

(2)学校教育教員養成課程 乳幼児教育コース・特別支援教育コース

まず期待されるのは、高等学校で学ぶべき基礎的・基本的な知識の確実な修得です。その知識を基にして様々な課題を解決するためには、思考力や判断力、表現力を育むことが必要です。課題そのものを自ら発見するためには、主体的に学習する態度を養っておくことも大切です。
また、大学に集う多様な学生と協働して研究を進めるために、自らの考えをわかりやすく伝える言語能力や、対話的に学び合おうとする寛容性も求められます。
幼児教育や特別支援教育に関する専門的な知識や技能は、大学入学後に学びますので、入学前に修得する必要はありませんが、教育問題に対する幅広い関心と、将来ぜひ教員・保育者になりたいという強い意欲を持つことが期待されます。

(3)養護教諭養成課程

まず期待されるのは、高等学校で学ぶべき基礎的・基本的な知識の確実な修得です。その知識を基にして様々な課題を解決するためには、思考力や判断力、表現力を育むことが必要です。課題そのものを自ら発見するためには、主体的に学習する態度を養っておくことも大切です。
また、大学に集う多様な学生と協働して研究を進めるために、自らの考えをわかりやすく伝える言語能力や、対話的に学び合おうとする寛容性も求められます。
学校教育に関する専門的な知識や技能は、大学入学後に学びますので、入学前に修得する必要はありませんが、教育問題に対する幅広い関心と、将来ぜひ養護教諭になりたいという強い意欲を持つことが期待されます。

教育学部では、広く全国の高等学校卒業者、外国人留学生などの中から、学士課程教育を受ける適性のある人を積極的に受け入れます。多様な入学者を受け入れるため、それぞれの条件を考慮して以下のような基本方針で複数の入学者選抜を実施します。

(1)一般選抜(前期日程)

  • ・高等学校における学習状況等を記載した出身学校長作成の「調査書」を、主体性・多様性・協働性の観点から総合的に評価します。
  • ・基礎的な学力を調べるために大学入学共通テストを課します。
  • ・専門教育の基礎となる学力を調べるために、専門領域に応じて国語、数学、理科、外国語等の教科についての試験を課すコース・専修等もあります。
  • ・音楽、美術、保健体育の能力を調べるために実技検査を課すコース・専修等もあります。
  • ・小論文を課すコース・専修等もあります。小論文では社会的事象に対する関心、論理的思考力等を評価します。
  • ・面接を課すコース・専修等もあります。面接ではそれぞれの専門に関する関心、知識、理解、教職への意欲等を確認します。

(2)一般選抜(後期日程)

  • ・高等学校における学習状況等を記載した出身学校長作成の「調査書」を、主体性・多様性・協働性の観点から総合的に評価します。
  • ・基礎的な学力を調べるために大学入学共通テストを課します。
  • ・面接を課すコース・専修等もあります。面接ではそれぞれの専門に関する関心、知識、理解、教職への意欲等を確認します。

(3)学校推薦型選抜

  • ・高等学校における学習状況等を記載した出身学校長作成の「推薦書」・「調査書」と「各種調書」を活用し、総合的に評価します。
  • ・基礎的な学力を調べるために大学入学共通テストを課すコース・専修等もあります。
  • ・小論文を課すコース・専修等もあります。小論文では思考力、理解力、表現力等を確認します。
  • ・面接を課します。面接ではそれぞれの専門に関する関心、知識、理解、教職への強い意欲等を確認します。
  • ・音楽、美術、保健体育の能力を調べるために実技検査を課すコース・専修等もあります。
  • ・養護教諭養成課程では2段階の選抜を実施します。第1次選抜は推薦書、調査書、各種調書、小論文及び面接の成績に基づいて、保健に関する知識・理解、思考力、表現力、学修意欲等の観点から選抜します。第2次選抜は、第1次選抜の合格者に対して学力試験として大学入学共通テストを課します。

(4)私費外国人留学生選抜(学校教育教員養成課程)

  • ・出身学校における学習状況等を記載した出身学校長作成の「修了証明書及び成績証明書」などを選抜の基礎資料とします。
  • ・基礎的な学力を調べるために「日本留学試験」(日本語、数学、総合科目又は理科)を課します。
  • ・専門教育の基礎となる学力を調べるために、コース・専修等及び専門領域に応じて、国語、数学、理科、外国語等の教科についての試験を課します。
  • ・音楽、美術、保健体育の能力を調べるために実技検査を課すコース・専修等もあります。
  • ・小論文を課すコース・専修等もあります。小論文では社会的事象に対する関心、論理的思考力等を評価します。
  • ・面接を課します。面接では志望の動機等を確認し、特に日本語能力を重視します。
  • ・専門領域に対する知識・理解、学修意欲を確認するために面接を課すコース・専修等もあります。