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養護教諭養成課程 

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健康と自己創出力に介添えする関係(ケア)の創造へ

養護教諭のしごととはどのようなものでしょうか。学校の中で" からだ" や" こころ"についての専門的知識を有しているのが養護教諭になります。養護教諭養成課程における学習は、健康の維持や増進とかかわって、医学、看護学、教育学など、いくつかの専門領域にまたがっています。しかし、子ども一人ひとりのちがいを大事にしながら、子ども自らが変わり続けて自分を創っていく過程に寄り添い、介添えすることに違いはありません。病気を治す場合、患者さんの治癒力がなければ病気を治すことはできません。病者のその人ならではの治癒力によりそって働きかけるアート(芸術)は、医学、看護学、教育学に共通してみられる考え方になります。このように、子どもの成長に寄り添いながら、自らがユニークに変わろうとする力を助ける活動とかかわり(ケアリング)について、「主な授業科目」に掲載された講義のなかで学んでいきます。

成長・発達や身体のメカニズム、疾病の構造、さらに、近年の" からだ" や" こころ"の問題、薬物乱用、性に関する問題行動、環境問題、事故や傷害等、様々な具体的健康課題について、養護教諭としてどのようにかかわりながら解決できるか、その可能性を一緒に探求しましょう。

解剖生理学実習(心電図測定)
学校保健活動論
養護実習における保健指導

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こんな授業 こんな研究

齋藤 千景 教授

養護教諭養成課程では、児童生徒の健康課題を理解するために必要な基礎学問をベースに、具体的な健康課題への対応、学校という場での保健管理、保健教育などについて学んでいます。その中で私は養護活動論、養護概説、健康相談活動論などの養護実践に関わる科目を担当しています。授業では健康診断、健康相談、健康観察などの職務内容について、演習を交えて実践的に学びます。しかし、健康診断を計画する、救急処置をすることだけが養護教諭の仕事ではありません。例えば健康診断を想像してください。健康診断で病気の疑いがある子どもをスクリーニングして医療につなぐことだけが仕事でしょうか。健康診断は子どもたちに自ら自分の健康状態や問題に気づかせる機会です。私の授業では、養護教諭は子どもたちの心身の健康を守り育てる教育職であるということを大切にしています。

主な授業科目

養護概説、学校保健、学校看護学、救急処置、健康相談活動論、衛生学・公衆衛生学、栄養学、解剖生理学、精神保健、薬理概論、微生物学(免疫学を含む)、臨床医学概説、発育発達論、小児保健学、保健科指導法、健康行動論、スポーツ医学、学校保健研究、養護実習、臨床実習* 他

*養護教諭免許状を取得するためには、医療機関等での実習(臨床実習)が必修です。院内感染予防のため、入学後に実習機関が求める感染症の抗体検査、必要時ワクチン接種を行います。

学生の声Student's Voice

3年生

養護教諭養成課程では、養護教諭に必要な専門的知識を幅広く、深く学びます。必修科目だけではなく、特別支援等自分の興味に合わせて履修することもできます。また、専門機関での実習が多く、多角的な視点の経験ができるとともに、現場に出てから養護教諭にとって必要なスキルである「連携」について深く考える機会となります。少人数であるため、同じ目標を持つ仲間たちとの繋がりが強く、私自身も楽しく充実した日々を過ごせています。皆さんと学ぶ日を楽しみにしています。