健康と自己創出力に介添えする関係(ケア)の創造へ
養護教諭のしごととはどのようなものでしょうか。学校の中で " からだ " や "こころ" についての専門的知識を有しているのが養護教諭になります。養護教諭養成課程における学習は、健康の維持や増進とかかわって、医学、看護学、教育学など、いくつかの専門領域にまたがっています。しかし、子ども一人ひとりのちがいを大事にしながら、子ども自らが変わり続けて自分を創っていく過程に寄り添い、介添えすることに違いはありません。病気を治す場合、患者さんの治癒力がなければ病気を治すことはできません。病者のその人ならではの治癒力によりそって働きかけるアート(芸術)は、医学、看護学、教育学に共通してみられる考え方になります。このように、子どもの成長に寄り添いながら、自らがユニークに変わろうとする力を助ける活動とかかわり(ケアリング)について、「主な授業科目」に掲載された講義のなかで学んでいきます。
成長・発達や身体のメカニズム、疾病の構造、さらに、近年の " からだ " や " こころ " の問題、薬物乱用、性に関する問題行動、環境問題、事故や傷害等、様々な具体的健康課題について、養護教諭としてどのようにかかわりながら解決できるか、その可能性を一緒に探求しましょう。
こんな授業 こんな研究
七木田 文彦 教授
みなさんは中学校・高等学校で保健体育科の授業を受けてきたと思います。「保健」と「体育」は、なぜ同じ教科として結びついているのか疑問に思ったことはないでしょうか。また、技術家庭科は「技術」と「家庭」を別の先生が担当しているのに対して、保健体育科は「保健」と「体育」を同じ先生が教えていますよね。なぜでしょうか。じつは、70年ほど前に「保健」と「体育」は別の教科になる予定でした。しかし、様々な理由によってそれは完結できませんでした。その名残で教員免許状には「保健体育」と「保健」の二つの免許状が準備されています。本学の養護教諭養成課程では、養護教諭の免許状に加え、「保健」の免許状も取得できます。私は、「保健」免許状取得のための「保健科指導法」等の講義を担当しています。
日々、学校において保健の授業を観察しながら指導法について研究し、さらに、以上の歴史的経緯を詳らかにすることが、私の研究テーマです。
主な授業科目
養護概説、学校保健、学校看護学、救急処置、健康相談活動論、衛生学・公衆衛生学、栄養学、解剖生理学、精神保健、薬理概論、微生物学(免疫学を含む)、臨床医学概説、小児保健学、保健科指導法、学校保健研究、養護教諭応用実習、臨床実習* 他
*養護教諭免許状を取得するためには、医療機関等での実習(臨床実習)が必修です。院内感染予防のため、入学後に実習機関が求める感染症の抗体検査、必要時ワクチン接種を行います。
在学生の声
3年生
養護教諭養成課程では、「学校保健」「保健教育」「救急処置」「臨床医学」など、子どもの健康や安全を支えるために必要な知識や技術を、幅広く学ぶことができます。また、医療・福祉機関での実習や、実技中心の授業も充実しており、現場で使える力を身につけることができます。
同じ目標を持つ仲間と、一緒に楽しく学び合える環境も大きな魅力です。養護教諭を目指す方、ぜひ私たちと一緒に埼玉大学で学びましょう。