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特別支援教育コース 

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多様性のある子どもに寄り添い、支え合う教育の創造

特別支援教育コースでは、障害のある子どもの生命と尊厳を守り、発達を支援する教育のあり方を学びます。障害のある子どもに向き合うためには、熱い思いとともに、高い専門性が必要とされます。特別支援教育に携わる教員には、特定の障害に応じた優れた専門性に加え、多様な障害に対応できる幅広い知識が求められているのです。そこで、本コースでは、生理学、心理学、教育学など広範囲な研究成果を基礎として学習し、知的障害、肢体不自由、病虚弱、重複障害、発達障害などについて、専門的・系統的に学習・研究を深めます。その上で、子どもたちの実態に合わせた授業実践を、創造的に展開できるような力を育てます。埼玉大学教育学部附属特別支援学校の実践に触れる機会も多くあります。

特別支援教育の専門科目は、2年次から本格的に始まります。3年次からは専門分野のゼミに所属し、4 年次には大学の学びの集大成として卒業論文を完成させます。

研究授業中学部
研究授業高等部
担当指導教員と授業の振り返り

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こんな授業 こんな研究

山中 冴子 准教授

私は、特別支援教育の歴史、理念、教育制度、教育課程に関わる講義を担当しています。大学院生時代から障害児教育研究運動団体に携わり、教育実践の場からの学びも大切にしてきました。そのため講義では、今日よく耳にするインクルーシブ教育についても、これまでの特別支援教育の蓄積を踏まえながら、学生さんと一緒に考えることを重視しています。

研究は、オーストラリアの障害児教育を専門としています。多様性に寛容と言われる同国におけるインクルーシブ教育の展開や、障害のある生徒が高校を卒業して社会に出るためのトランジション支援について研究してきました。最近では、同国のカリキュラムやその根底にある能力観についても追究しています。日本とオーストラリアの比較は簡単にはできませんが、研究対象を国外にもつことで様々な示唆を得ています。

主な授業科目

特別支援教育概論、障害児の心理生理学、障害児のアセスメント、障害児教育課程総論、肢体不自由児指導法、病弱児指導法、聴覚障害児教育総論、視覚障害児教育総論、発達障害児の心理と指導、重度・重複障害児の心理と指導 他

学生の声Student's Voice

4年生

特別支援教育コースでは、初等教育に関する学びに合わせて、段階的に特別支援教育の専門性を身につけていきます。特性に応じた指導法、生理学や制度等を知識として学ぶだけでなく、実践を通して確かめ、考えを深められるところがコース最大の魅力です。附属特別支援学校で行われる4週間の実習では、一人ひとりの児童生徒に寄り添うとはどのようなことなのか、改めて考えさせられます。尊敬できる先生方と個性豊かな仲間とともに、少人数の温かい雰囲気で学べるところもまた、魅力の一つです。

学生一人ひとりがそれぞれの角度から特別支援教育を見つめ、互いに高めあう中で視野を広げていける、そんな素敵な場で充実した4年間を送ってみませんか?