テクノロジーが創る未来を学ぶ
現在、世界中の国々が技術教育に注目し、教育課程の重要な柱として研究、実践に取り組みはじめています。技術が高度に発達し、影響力を発揮する現代においては、技術や技術的なプロセスを、私たち自身で創造し、適切に管理、運用することが、持続可能な社会の構築に欠かせないと考えられているからです。生活創造専修のものづくりと情報分野および技術分野では、この技術教育の理論と方法を、実験や実習などの体験的、実践的な方法によって修得します。また、エネルギー変換、生物育成、情報・通信など、現在の社会、そして未来を創る、多彩で魅力あふれる専門的技術を学びます。そして技術全般に存在するシステムや概念、社会背景について理解を深め、技術教育の専門家としての実践力を高めます。
私たちは、入学する皆さんが、教育者として、一人の人間として、人生を大きく飛躍させる技術を必ず身につけられると確信しています。
教師と生徒をつなぐ教材の開発
山本 利一 教授
技術科教育は、ものづくりなどの実践的な活動を通して、技術と社会や環境との関わりについて理解を深め、技術を適切に評価し活用する能力と態度を育てることを目的にしています。
技術教育学研究室では、技術教育、情報教育に活用する教材・教具の開発と指導方法の研究を行っております。初等中等教育に向けた科学・技術を学習するために、学習題材、教材・教具、カリキュラムの開発とそれらの効果的な活用法を提案し、授業を通してそれらの効果を検証しています。近年では、AI、ICT、プログラミング、SDGs などの研究も進めています。
また、教員の資質向上に関する研究も行っています。教員研修のあり方やその内容の検討、ライフステージに応じた研修システムなどを通して、力量ある学び続ける教員の育成について研究を進めています。
主な授業科目
木材加工の基礎、木の学校・木の教育、ものづくりと教育、製図の基礎、金属加工の基礎、機械技術の基礎、電気技術の基礎、ロボット制御基礎、栽培技術の基礎、栽培植物、スクールガーデニング、環境問題と技術、情報とコンピュータ、技術科教材開発論 他
学生の声
4年生
あなたは「技術科」と聞いてどのようなイメージが浮かびますか?
私は、「技術科」はこれからの社会を生きるために必要な能力を育成する機会が多い教科だと考えています。生活創造専修ものづくりと情報分野・技術分野では、技術分野の学習内容である栽培・木材加工などの実践的な学びや指導法などの理論的な学びを通じて、これからの児童・生徒を育てる教員になるために必要なものを学ぶことができます。未来への一歩目をぜひ本分野で踏み出しましょう!