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音楽分野芸術専修

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音楽と子どもたちを取り結ぶ教師を目指して

音楽分野では、音楽の専門的な知識・技能と教育への深い理解、そして指導力をあわせもつ教員の育成を目指しています。ピアノ、声楽、管楽器、和楽器、指揮等のさまざまな実技のレッスン、西洋音楽史や音楽民族学の講義を通じて音楽そのものの専門性を高めつつ、音楽科教育に関する方法論、歴史、今日的課題についても学習を深めていきます。模擬授業を通じて実践的な知識の涵養もはかります。3年次以降のゼミ活動では、少人数に分かれ、それぞれがさらに専門的に各分野を研究していきます。

音楽分野での充実した学びを経て、多くの卒業生が、県内外の学校教育・音楽に関わるフィールドで活躍しています。「心より出でて 心へ届かんことを」ベートーヴェンが荘厳ミサ曲の冒頭にそう書いたように、音楽を人の心と心の架け橋にできる、音楽と子どもたちの心を取り結ぶことのできる教員を志してほしいと、私たちは願っています。

打楽器奏法とリズムを学ぶ
邦楽器の奏法を学ぶ
各種リコーダーで合奏を学ぶ
ピアノ演習でスタインウェイを弾く

専任教員一覧はこちら

こんな授業 こんな研究

東浦 亜希子 准教授

ドイツロマン派の作曲家、ローベルト・シューマン(1810-56)の作品を中心に私は研究を行い、彼自身がキーワードとした「詩的なもの」というテーマから捉えられる楽曲構想について考察しています。「詩的なもの」とは名状しがたいもので、あらゆる芸術に通底して捉えられうるものです。文学に傾倒し、音楽の中に物語を想像し、小説の中に音を聴くような資質を持ったシューマンですので、彼自身による音楽批評から現代に至る研究者のシューマン論まで、その文章からは音楽が生き生きと浮かび上がるように感じられます。私はピアノを専門としているため、考察したことが演奏に結びつくことを目指しています。

音楽科の授業でも、子どもたちが音楽的な見方・考え方を働かせ、さらには歌い、楽器を奏でることによって、自らがどう表現したいかを示すことができれば素敵なことです。そのための支援について、ピアノ演習の授業でともに考えをめぐらせていければと願っています。

主な授業科目

初等音楽科指導法、中等音楽科指導法、ソルフェージュ、合唱演習、声楽演習、器楽演習(日本の伝統的な楽器、金管楽器、打楽器)、ピアノ演習(伴奏を含む)、木管楽器演習、合奏、指揮法概説、西洋音楽史、日本音楽史、音楽民族学、音楽理論、作曲(編曲法を含む) 他

学生の声Student's Voice

3年生

「みんなで一緒にリコーダーを吹きましょう」

教育実習で授業を行った際、この一斉授業のスタイルは適切なのだろうかと疑問に思いました。

クラスには上手く吹ける子と吹けない子がいます。合奏をするだけでは、前者は、学習が停滞してしまいます。後者は、演奏に置いていかれて、一向に上手く吹けません。そこでリコーダーにおいては、グループで協働的に練習するスタイルが効果的であると考えました。

実技や音楽史に加えて、このような教育に関する諸課題についても研鑽を深めることができます。