学長挨拶
埼⽟⼤学基⾦
埼玉大学基金へのご支援のお願い

埼玉大学基金は、本学の教育環境・研究環境の充実、学生支援、そして地域貢献・国際貢献の推進を目的として設置され、これまで多くの卒業生、地域の皆様、企業の皆様の温かいご理解とご支援によって支えられてきました。皆様からお寄せいただくご寄附は、本学の教育研究活動を支え、学生の学びと成長を後押しするとともに、地域社会との連携を深め、国際交流の推進を支える大きな力となっています。
埼玉大学は、教養学部・経済学部・教育学部・理学部・工学部の五学部を一つのキャンパスに擁する総合大学です。「All in One Campus」という本学の特色のもと、人文学、社会科学、自然科学の多様な知が交わる環境の中で、学生は幅広い視野と専門性を兼ね備えた学びを深めています。このように多様な学問領域が近接する教育研究環境は、学際的な学びや国際的視野の形成を促し、本学が目指す専門知と総合知の融合を実現する教育の基盤ともなっています。埼玉大学基金は、このような教育研究環境を支える重要な役割を果たしています。
これまで基金は、皆様からのご支援により、さまざまな形で学生と本学の活動を支えてきました。2019年10月に完成したインターナショナルレジデンス(国際学生寮)は、創立70周年記念の特定重点事業として整備されたもので、留学生と日本人学生が共に生活する混住型の学生寮です。日常生活を通して文化や価値観の違いを学び合う環境を整えることにより、本学の国際化を象徴する教育拠点となっています。また、コロナ禍においては、経済的困難に直面した学生への緊急支援奨学金の給付を実施し、2020年および2021年には延べ約2,800件に及ぶ支援を行いました。さらに、ウクライナ情勢を受けて、ウクライナ国内の協定校からの避難学生の受入支援にも基金が活用され、学びの継続を支える取り組みを行いました。
本基金は現在も、海外協定校への派遣留学生支援をはじめ、教室設備の更新や図書館の蔵書充実、学生食堂の環境改善、暑熱対策、課外活動施設の照明設備のLED化など、教育環境とキャンパス環境の向上のために幅広く活用されています。また、コロナ禍の中で開始された「100円朝食」事業も基金の支援により実現した取り組みの一つです。この事業は、現在では企業の皆様のご支援のもと、大学の正式な事業として独立して継続されています。
2029年に埼玉大学は創立80周年を迎えます。本学では、創立80周年のキャッチフレーズとして「創造の一歩を共に」を掲げ、創立80周年記念事業募金を設けて、教育研究環境のさらなる充実と地域・社会への貢献に向けた新たな挑戦を進めてまいります。現在、大学の機能強化に向けたイノベーション・コモンズ(共創拠点)整備事業や学生支援事業などを記念事業として構想しており、卒業生・地域社会・産業界の皆様とともに、創造の場としての大学のさらなる発展を目指してまいります。
埼玉大学基金は、未来を担う人材を育てるための重要な基盤です。皆様の温かいご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
国立大学法人埼玉大学 学長 重原 孝臣
