2020/11/19
埼玉大学大学院教育学研究科(専門職学位課程) 2年生 内田 綾香さん
英語教育のスペシャリストを目指して
2020/11/19
英語教育のスペシャリストを目指して
茨城県神栖市出身
銚子市立銚子高等学校卒業
2019年3月 埼玉大学教育学部小学校コース心理・教育実践学専修卒業
2019年4月 埼玉大学大学院教育学研究科(専門職学位課程)入学
現在、大学院で小学校の英語教育の研究に携わっています。卒業後には、埼玉県さいたま市の小学校の教員になる予定です。
大学在学中に教員採用試験に合格することができたので、教職大学院進学者を対象にした採用猶予制度を利用し、大学院へ通っています。大学院への進学は、小学校の英語教師になりたいと思った大学4年の時に決めました。
それまで、元々好きだった英語の勉強はしてきたものの、大学時代の専攻はカウンセリングでした。そのため「英語教師にはなりたいけれど、英語教育の勉強をせずに職についてもよいのだろうか?」というジレンマを抱えていたのです。そんな折、専門的な知識が学べるだけでなく、実際の教育現場にかかわったり、主体的に研究ができる教職大学院のことを知り、受験しました。
いま取り組んでいる研究は「小学校での英語の指導経験が少ない教師でも、自信をもって指導するにはどうすればよいか?」がテーマ。大学での学びは、どちらかというと先生から教わることを吸収することが中心です。一方、大学院では自主的に課題をみつけ、考察し、結論を導いていくことが求められます。研究に取り組む中でそのようなプロセスを繰り返したことで身に付いた“身近な問題に目を向けて、精察するスキル”は、教師を続けていく上でも大いに役に立つと考えています。
また、大学院の同級生には現職の先生もいらっしゃいますが、学生同士、本音で意見を交換できたのもいい経験になりました。
いずれにせよ、大学院では色々な経験を通じて、自分の教育観についてじっくり考えることができたと思います。きっと私の場合、大学卒業後にいきなり現場に出て、忙しい毎日を送る中で、確固とした教育観を持つのは難しかったと思います。そう考えても大学院に進んだことは有意義でしたね。
大学時代の活動で、特に思い出深いのが、全学部の学生が履修できる特別教育プログラム「Global Youth」で経験した海外留学。留学先は米国でしたが、様々な国の学生と交流する中で、背景や視点が変れば、学校や教育に対する捉え方も変わることが実感できました。この経験がいまの自分の価値観を決めたと言っても過言ではありません。
大学3年生から所属したゼミでは、カウンセリングの研究を行いましたが、そこで身に付いたスキルは、大学院での研究にも役立っています。現場の先生方にインタビューすることも多く、言いにくいことを聞き出す必要があるからです。また、教職に就いた後も、生徒の話を聞くのにも役に立つと考えています。
埼玉大学は、学生がチャレンジしたいことを実現する場としては、環境が整っているのではないでしょうか? 先生方をはじめ、職員の方も親身になってサポートしてくれますし、真面目で落ち着いている学生が多いことも、学びやすい雰囲気を醸し出す一因になっています。夢や目標があるならおすすめです。
来年の4月から教職に就きますが、子どもと同じ目線に立てるような教師になりたいと考えています。英語教育に関しては、大学院での研究や大学で学んだことを活かし、受けもつ教室はもちろん、学校全体を活性化させるような活動をしていきたいですね。
ネパールの友達と伝統衣装を交換
アメリカ 公立小学校1年生の教室にて