2020/12/08
将来の可能性を広げる経済学部のグローバル・タレント・プログラム
社会科学の“基礎・応用力”と“国際力”の両方を身に付ける!
2020/12/08
社会科学の“基礎・応用力”と“国際力”の両方を身に付ける!
経済学部 メジャー:法と公共政策 3年生
(栄東高等学校出身)
「グローバル・タレント・プログラム」は、海外留学や特別授業の受講などを通して社会科学の基礎力・応用力および国際力を身に付け、時代の要請に応える人材の育成を目指す、経済学部のユニークなプログラムです。
今回は、実際にグローバル・タレント・プログラムに参加している二階堂さんに、志望した理由や留学体験についてお話しを伺いました。
グローバル・タレント・プログラムでは、交換留学や英語の卒業論文執筆などが必修ですが、そのような経験を通じて、自分の価値を高められると考えたのが志望動機の1つ。それと中学時代に海外でホームステイを体験して以来、機会があれば海外留学したいと考えていた自分にはぴったりだったのです。
入学したときは英語力のレベルアップを期待しましたが、振り返ると、他にも様々なスキルが身に付いたと思います。
毎年、プログラムに参加する全学年の学生の前で英語で活動報告する場が設けられますが、そのような経験を通じて、プレゼンテーションを行うスキルが磨かれました。さらに2年生から履修する「セミナー」でも、英語でプレゼンテーションを行う機会がたくさんあり、そのようなスキルの向上に貢献していると思います。
2年生の後期から1年間の予定で実施される交換留学では、英国のマンチェスター大学で国際関係学を学びました。COVID-19の感染拡大の影響で、予定より早く帰国することになったのは残念でしたが、それでも貴重な経験を積むことができました。学生同士の交流など、楽しいことも色々ありましたが、ディスカッションに対する考え方が変わったのは大きな収穫でした。
留学前は、ディスカッションと言えば、意見が異なる相手を論破させることがゴールという認識でしたが、留学先で体験したディスカッションはそれとは違っていました。
講義を受けると、必ず翌週に講義内容について学生同士が議論する場が設けられ、進行役の先生は発表内容の正誤より、意見の論理性や思考のプロセスを重視して、議論を進めていきます。つまり、白黒をはっきりさせるのではなく、それぞれの理解をより深めるために議論を行うのです。
そのおかげで、人の意見に対して疑問点や不明点を問えるようになり、ディスカッションスキルが養われたと自負しています。実際に、帰国後、参加しているゼミの活動の中でも役に立っています。
さらに背景の視点の異なる人と交流できることが、留学の最大の魅力ですが、多様な学生たちの考えに触れ、視野を広げることができました。
正直、1年生の時にはマンチェスター大学に留学するために必要な条件――IELTS(アイエルツ:留学などの際の英語習熟度を証明する英語検定の1つ)のスコアを満たしていませんでした。受験勉強から解放されたばかりの1年生の時は、精神的に辛いこともありましたが、憧れの留学先に行くことができたので、苦労して勉強したことも、いまとなってはよい思い出です。
交換留学が終ったいま、英語による卒業論文の執筆が待ち構えています。大学生活最後の大きなチャレンジになりますが、これを達成すれば、さらにステップアップできるので、力を入れて取り組んでいきたいですね。
将来は、ディスカッションスキルを活かして、グループやチームで意思決定を行う際に、多様な意見を取り入れながら、議論をうまく進められる人材として活躍したいと考えています。
グローバル・タレント・プログラムは、履修しなければならない講義や課題が数多いので、確かに大変なこともあります。ただ、1年生の時から、少人数で実施される授業が多いので、同級生同士の仲間意識が強いのが特徴。皆、同じ苦労をしているので、お互い励まし、時には刺激し合いながら、切磋琢磨することで、困難な状況も乗り切ることができます。頑張った分、得られるものは大きいですし、質の高い学びに触れることは楽しく、充実した毎日が送れるので、必要以上に不安に感じる必要はないでしょう。
「休学扱いにはならずに留学できること」や「埼玉大学の通常の学費を支払えば、留学先の授業料は必要ないこと」「留学先で取得した単位は卒業に必要な単位として認められること」を考えると、留学したい学生にはもちろんおすすめです。また、通常の大学生活では味わえない貴重な体験を通じて、自分の可能性を広げることも期待できるので、将来やりたいことがはっきりしていないという人にも、挑戦する価値はあるのではないでしょうか? 私自身、英語力を生かせる仕事に必ず就きたいと考えているわけではありませんが、英語が必要となった時に活用できるスキルが身についたことで、自分の価値を高めることができたと考えています。
■参考リンク:経済学部 グローバル・タレント・プログラム