2023/01/06
日帰りバスツアーでの留学生との交流で僕たちが気づいたこと
「STEPS 秋の川越バスツアー」のピアサポーター経験者にインタビュー
2023/01/06
「STEPS 秋の川越バスツアー」のピアサポーター経験者にインタビュー
教養学部 教養学科 グローバル・ガバナンス専修 3年
木曽倭人さん
(栃木県立大田原高等学校出身)
教養学部 教養学科 グローバルガバナンス専修 3年
加茂川大和さん
(山口県立柳井高等学校出身)
埼玉大学では、日本にやってきた交換留学生を対象に、日本の伝統的な街並みを散策することで日本に対してより強い関心をもち、日本での生活及び学習への動機づけを醸成することを目的にしたバスツアーを開催しています。そして、このツアーには、ピアサポーターと呼ばれる日本人の学生ボランティアも同行しますが、彼らもこの活動を通して様々な学びを得るといいます。それはどのようなことなのでしょうか。ピアサポーター経験者に話を聞きました。
今回、僕たちが担当したのは、来日間もない交換留学生(STEPS生)向けの日帰りバスツアーで、彼らのサポートを行うピアサポーターという役割。留学生と日本人学生の交流を通じて、留学生には日本への更なる関心を喚起し、日本人学生には多様な価値観に対するの気づきを与えることを目的とした取り組みです。
2022年9月23日(金)に行われたツアーの目的地は、昔ながらの街並みが残り、小江戸と呼ばれる埼玉県有数の観光地、川越でした。当日のスケジュールは、専門のガイドさんの案内で有名な観光スポットを巡るガイドツアーと、自由散策で構成。自由散策は、6~7人の留学生とピアサポーターを務める日本人学生1人で構成したグループごとに行動しましたが、そこでの案内は僕たちが担当しました。
散策のルートは、ツアー前日に行われた事前交流会で留学生からやりたいことを聞いて決定したのですが、具体的には、留学生から「団子など、日本ならではのものを食べ歩きしたい」「川越の地ビールを飲みたい」という声が挙がったので、その希望をかなえるお店に案内しました。
また、自由散策の時間には、昼食の時間も含まれていたので、食事する店選びも大切な仕事。留学生のみんなは、口を揃えて「日本食が食べたい」というのですが、よくよく聞いてみると、寿司や蕎麦など、実際に食べたいものはバラバラ――。そこで色々なメニューを取り揃えている和食店をセレクトしました。結果、皆好きなものが食べられて、喜んでくれたのでホッとしましたね。
ピアサポーターを引き受けた理由は、僕たちがそれぞれ米国に留学した経験があることに関係しています。留学の際に、現地でできた友達にすごくよくしてもらったので、今度は自分が日本にきた留学生に何かしてあげたいと思ったのです。
さらに、様々な国からやってきた留学生との交流によって多様な考えに触れたかったことや、留学で培った英語力を維持するため、生きた英語を話す機会が欲しいという想いもありました。
ツアーをきっかけに友達になった留学生もたくさんいます。ツアー後も、プライベートで交流していますが、日本にいながら異文化交流できて、英語も話せるので、当初の目的は十分果たせました。
ピアサポーターの活動で気づいたことは数多いです。
ツアー中、日本文化に触れてとても感動している留学生の様子を目の当たりにして、改めて日本の良さに気づかされましたし、自分たちももっと日本のことを知りたいと思っています。
また、コミュニケーションツールとしての英語の素晴らしさを実感するよい機会になりました。
留学生が使う英語は、同じ英語でも出身地域によって発音やアクセントが違いますが、そういうところで、様々な人たちを受け入れる英語の懐の広さというか、柔軟性が感じられたのです。それで、さらに英語力を磨くのはもちろん、さらに広い視野で英語を学びたいと考えるようになりました。このようなことは座学では気づけないことなので、本当に貴重な経験になったと思います。
いずれにせよ、ピアサポーターになって一番よかったのは、留学生との交流が楽しかったことに尽きます。ですので、また機会があれば、ぜひ参加したいですね。