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2022/11/18

将来は留学で身につけた知識・スキルを活かしてグローバルで活躍したい

教養学部のダブルディグリープログラム履修者第1号の学生が留学先から帰国

Profile

清光 麗さん

教養学部ヨーロッパ・アメリカ文化専修課程アメリカ研究専攻4年
(淑徳巣鴨高等学校 出身)

ダブルディグリープログラム(DDP)とは、教養学部に在籍する学生のうち、グローバル・ガバナンス専修課程、現代社会専修課程及びヨーロッパ・アメリカ文化専修課程アメリカ研究専攻に所属する学生を対象にした仕組み。米国のアーカンソー州立大学ジョーンズボロ校に2年間留学し、それぞれの専修、専攻に関係する授業を履修し所定の単位を修得することで、本学では学士(教養)、留学先では学士(学際)という2つの学位が取得できるのが大きな特徴です。このほど、プログラムがスタートした年に履修を開始した学生が米国留学を終え、帰国。プログラム参加の経緯や留学先での生活について語ってくれました。

長期留学が求められるDDPに挑戦しようとした理由

元々、英語が好きで、大学に入ったら留学したいと考えていたため、交換留学の指定校が多い埼玉大学への進学を決めたのですが、その年からダブルディグリープログラム(DDP)がスタートしたのは幸運でした。

とはいえ、プログラムの存在を知った際、交換留学と迷ったのは紛れもない事実です。ただ、色々考えていくうちに、せっかくならより高いレベルで学びたいと思ったのと、留学先でも学位が取得できるDDPなら、努力を結果に残せると考えたことが履修の決め手となりました。

私の場合、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、1年ずれてしまいましたが、通常、1年生と2年生の前期は埼玉大学で、2年生の後期から4年生の前期までをパートナー校であるアーカンソー州立大学ジョーンズボロ校(ASUJ)で学びます。

そうなると、2年生の前期までに、埼玉大学で取得しなければならない単位は大方取っておかなければなりません。ですので、1年生の頃から、受講で忙しい毎日を送っていましたね。

 

留学先では講義だけでは得られない貴重な学びも

ASUJで所属したInterdisciplinary Studies(学際的学部)は、グローバルで活躍できるリーダーを育成するための講義が基盤科目。その他は、各自の専門分野を学びます。私の場合は、米国南部の人種差別の研究に取り組んでいるので、差別問題はもちろん、黒人やネイティブアメリカンの歴史や文化、さらには米国の政治や歴史についての講義を受講しました。

アーカンソー州が位置するのは、まさに米国南部ですが、州都であるリトルロックには、1950~60年代にかけて起こった公民権運動の中で、重要な出来事の1つである「リトルロック高校事件」の舞台となったリトルロック・セントラル高校が存在します。もちろん、事件については日本で勉強しましたが、やはり現地に行くと、考えさせられることも――。

例えば、高校に併設された、事件に関する博物館に行くと、来場者のほとんどは黒人だということに気づかされます。そのような状況から、人種差別に対する強い問題意識をもつのは黒人ばかりという現実が見えてくるのです。

専門的な講義を受けられたことはもちろん、そのような体験も研究を進めるにあたってとても意義深いことでした。

休日はキャンプに行ったりNBA観戦したりと、留学生活を満喫

講義に求められる積極的な発言ができるようになった経緯とは?

海外ではディスカッションベースの授業が基本です。先生の話を聞くだけはなく、発言しなければならないので、予習をしないとついていけません。日本にいる頃も勉強はしていましたが、正直、それを遥かに凌駕する時間と量が必要でした。

ただ、予習をしていても、はじめから積極的に発言できた訳ではありません。はじめは英語力にも、発言内容の正しさにも自信がもてなかったからです。

しかし、ある日、講義でグループになったメンバーに「発言しないなら、いてもいなくても一緒じゃない?」と言われたことが、積極的にディスカッションに参加するきっかけになりました。

その言葉を聞いてから、冷静に周りの発言に耳を傾けてみると、皆それほどレベルの高いことは言っていないことに気づいたんです。以来、毎回授業で最低でも1回は発言しようと決め、徐々に発言回数を増やしていきました。

すると、2年生の時、ある教授に「あなたは予習もきちんとやっていて、発言も積極的。最も真剣に勉強に取り組んでいましたね」と声をかけていただけました。あの時は努力が報われた気がして、とても嬉しかったのを覚えています。

日本語のチューターも務めました

DDPで学ぶことは簡単ではないけれど、挑戦の価値はアリ!

帰国前の1月間、ASUJの教授の紹介で、アーカンソー州のエルドラド市長の秘書としてインターンシップを経験したことも思い出に残っています。黒人の女性市長から、直接、話が聞けたことは貴重な経験でしたし、そのような立場で仕事ができるほど、英語力が高まったという自信にもつながりました。

インターン先の市長(前列左から2番目)と一緒にダンスの練習に行ったときの1枚

合計2年の留学生活では、日本では学べない専門的な知識、コミュニケーションツールとして使える英語力もちろん、交渉力とメンタルの強さも身についたと思います。それは、米国では、自分の意見をしっかりもって、自分主体で行動しなければ何事も成し得ないことを知り、そのためにどうすればよいか考えながら行動した賜物です。

DDPは、取得すべき単位数が多く、当然、米国では英語で受講しなければならないので大変なことが多いのは事実です。しかし、プログラムを履修すれば、自分の成長という、努力に見合う価値が返ってくるのは間違いありません。

 

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