2024/03/14
ビジネスコンテスト「日銀グランプリ」にて 本学学生チームが「最優秀賞」を受賞!
経済学部 長田 健ゼミ学部3年生
2024/03/14
経済学部 長田 健ゼミ学部3年生
(前列左から)
五十嵐 安美さん
経済学部 メジャー:経済分析 3年
(山形県立山形西高等学校出身)
米元綾音さん
メジャー:経済分析 3年
(埼玉県立浦和第一女子高等学校出身)
(後列左から)
河原 伸太朗さん
メジャー:経済分析 3年
(埼玉県立越ヶ谷高等学校出身)
阿部綾華さん
メジャー:経済分析 3年
(長野県飯山高等学校出身)
諸見里 健四郎さん
メジャー:経済分析 3年
(沖縄県立那覇西高等学校出身)
毎年、日本銀行本店で実施される「日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」の2023年度大会において、本学経済学部の学生チームが「最優秀賞」を受賞しました。応募総数105編の頂点に輝いた提言の内容や受賞の感想について、チームメンバーの皆さんに話を聞きました。
「日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」は、金融・経済分野の提言をテーマとした大学生対象のビジネスコンテスト。大学生が、日本の金融・経済の現状と将来を自分事として考えるきっかけになるように、2005年から日本銀行が実施しているものです。
今回、私たちはこのコンテストで「投信レンズ~『貯蓄から投資へ』の第一歩~」という提言を行い、「最優秀賞」を受賞することができました。
現在、日本政府は国民の資産所得倍増を実現するべく、「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、「少額投資非課税制度(NISA)」の抜本的拡充などを図っています。特に、NISAで取引可能な金融商品の1つである「投資信託」の普及は、この取り組みの成功に大きく影響すると考えられますが、私たちは「投資信託」の普及を阻むある課題に着目して、提言を行いました。
その課題とは、「投資信託」に関する情報開示資料の理解のしにくさ。投資初心者が「投資信託」を始める際、このことが大きなハードルになっているとにらんでいるのです。
例えば「投資信託」を購入する際には、投資信託の内容について説明した「目論見書」という書類が交付されますが、その中身は、専門用語が並び、文章量もとても多い――。これでは投資知識が乏しい人は、読むのを断念してしまいかねません。
そこで私たちの提言では「投信レンズ」という新たなカタチの資料の提供を訴えています。
これは「目論見書」の内容の内、商品を理解するために特に重要な項目をピックアップして、Webサイトで公開するものです。Webサイトにすることで、PCやスマートフォンなどでの閲覧性を高めることができるほか、GIF画像を使って、為替と通貨の動きをアニメーションで表現したりすることなども可能になります。また、できるだけ専門用語を使わずに情報を掲載することで、投資知識がない人でも理解しやすい資料をつくることができるのです。
「日銀グランプリ」への応募には、論文の提出と共に、独自に作成した「投信レンズ」のWebページも用意。書類審査を通過した後に、日本銀行本店で開催された決勝大会では、論文内容のプレゼンテーションと氷見野日本銀行副総裁をはじめとする審査員との質疑応答に臨みましたが、論文だけでなく、実際に構築した「投信レンズ」を紹介し、オリジナリティあるプレゼンテーションができたと考えています。
「最優秀賞」を受賞して、まず大きな驚きと喜びを感じました。そして、チームメンバーと、コンテストに臨むにあたって、ご協力いただいたゼミの先生(長田 健教授)や先輩方への感謝の気持ちで胸が一杯になったことを覚えています。
論文をまとめるチームと「投信レンズ」を構築するチームに分かれて、取り組みを進めてきましたが、限られた時間の中でこれだけの成果が出せたのは、このメンバーだったからこそだと思います。
今回、「日銀グランプリ」に参加して学べたことはたくさんあります。
例えば、課題に対する解決策は1つではないこと。実は、今回のメンバーには、Webサイトを作った経験のある人がいなかったのですが、それでも生成AIを活用して「投信レンズ」を完成させることができました。必ずしもWeb構築のスキルや知識がなくても工夫次第で目的が果たせることが分かったのは大きな収穫です。
また、チームワークの重要性も身をもって知ることができましたし、論文作成やプレゼンテーションを行ったことで、説明力が磨かれたと思います。