2020/08/29
【経済学部】人々の幸せに貢献するための金融のあるべき姿を明らかにする
経済学部 メジャー:経済分析 / 長田研究室
2020/08/29
経済学部 メジャー:経済分析 / 長田研究室
2004年 一橋大学商学部卒業
2006年 一橋大学商学研究科修士課程修了
2009年 一橋大学商学研究科博士課程単位取得満期退学
2010年 一橋大学商学研究科特任講師
2011年 商学博士(一橋大学)
2011年 西武文理大学サービス経営学部専任講師
2015年より現職
金融は、経済活動の血液だと言われています。その時はお金を使う必要がないけれど将来使うために貯めている人から、手元にお金がないけれど今使う必要がある人に、うまくお金を流すという役割を担うことで、経済活動を活性化させる効果があるからです。そして、この仕組みを最適化できれば、経済が発展し、ひいては人々の幸せにつながります。
私が取り組んでいるのは、そんな金融の研究ですが、取り組み始めたのは、大学時代に遡ります。当時は日本がデフレ(デフレーション:物価が下がり続ける経済状況のこと)不況の真っ只中で、経済的な悩みを抱えて自殺をする人が多かった時代で「デフレを引き起こしている要因である金融政策を、君の研究成果で改善できれば、自殺するかもしれない数多くの命を救うことになる」という指導教授の言葉を聞いたことがきっかけでした。今でも、この言葉を忘れず研究に取り組んでいます。
具体的には、様々な経済データを統計的に実証分析していく計量経済学の手法を使って、日本の銀行を中心に、金融政策・金融行政の影響を解明していくことに取り組んでいます。
バブル崩壊以降の日本の不景気は、金融の問題がもたらしたところが大きいと言われていますが、現在も日本の金融にはまだまだ問題が残っていると考えています。そこで、データの分析から、課題や解決策を導き出し、日本の金融のあるべき姿を明らかにしていく訳です。
また、今後の金融を考える上では、フィンテックの影響を無視することはできません。フィンテックとは、ICTなどの先進技術を駆使して、金融を革新させていこうというトレンドのことを指しますが、これが発展すれば「伝統的な銀行は必要なくなる」と考えられています。それ故、フィンテックの活用が進む海外の動向も視野に入れた研究を進めていきたいと考えています。