課程名 | 専攻名 | プログラム | サブプログラム | 教科等 |
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専門職学位課程 (教職大学院) |
教職実践専攻 | 総合教育高度化 プログラム |
学校構想サブプログラム | |
特別支援教育サブプログラム | ||||
学校保健サブプログラム | ||||
子ども共育サブプログラム | 教育学 | |||
幼児教育 | ||||
教科教育高度化 プログラム |
言語文化系教育サブプログラム | 国語 | ||
英語 | ||||
社会系教育サブプログラム | ||||
自然科学系教育サブプログラム | 算数・数学 | |||
理科 | ||||
芸術系教育サブプログラム | 音楽 | |||
図画工作・美術 | ||||
身体文化系教育サブプログラム | ||||
生活創造系教育サブプログラム | 技術 | |||
家庭 |
教育学部附属教育実践総合センター | 教職の実務経験を基に、共通科目の教職及び教育実践に係る内容を担当 |
学級づくり、授業づくり、学校づくり、学校と家庭や地域との連携構築をめぐる実践的な諸課題や、多文化・コミュニケーション・貧困・いじめ・不登校などの現代的諸課題に対して多角的・協働的な探求ができる教員、教育相談や学校コンサルテーションの高度な実践力をもつ教員の養成を目指します。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 舩橋 一男 | 生活指導 子ども研究 | SUCRA |
教授 | 堀田 香織 | 発達臨床心理学 家族と学校 | SUCRA |
教授 | 岩川 直樹 | 学習臨床 人権教育 | SUCRA |
教授 | 宇佐見 香代 | 生活科・総合学習 | SUCRA |
教授 | 磯田 三津子 | 教材開発 多文化教育 | SUCRA |
教授 | 萩生田 伸子 | 教育評価・心理データ解析 | SUCRA |
准教授 | 野村 泰朗 | 教育工学 授業設計論 情報教育 STEM教育 |
SUCRA |
准教授 | 中井 大介 | 発達心理学 学校心理学 | SUCRA |
1. サブプログラム(SP)の概要
特別支援教育SPでは、特別支援教育の現代的課題に対応できる思考力、実践力を備えた教員を、教職経験や専門性に応じて養成します。具体的には、①講義や演習を通して、特別支援教育と関連する思想や政策、人の心理や行動の発達特性に関する認知科学等を学び、特別支援教育の実践を多面的に分析する力を養うこと、②教育現場での実地研究を通して、特別な教育的支援を必要とする児童生徒に対する教育実践の組み立て方を、児童生徒を取り巻く環境や児童生徒の生活機能の点から多面的に理解する力を養うこと、③①および②を統合し、特別支援教育のあり方を理論的、実践的な視点から思考する力を身につけることを目標とします。
2. 教員と授業科目
1) 名越斉子:①心理機能のアセスメントと②エビデンスに基づく支援を研究しています。特に、①認知能力や行動の評価、②学びのユニバーサルデザイン(UDL)、発達障害や知的障害の特性と本人の主体性を活かす支援、学校コンサルテーションに関心があります。主に「特別支援教育コーディネーター演習」「発達臨床アセスメント演習」を担当しています。
2) 葉石光一:人の心理機能と他者との関係性の関連を、認知科学の観点から研究しています。具体的には、知的障害児の運動機能、認知・行動の調整機能(動機付け、実行機能、メタ認知)、社会的認知機能の発達と障害に関する心理・生理学に関心があります。主に「障害児心理学の実践と課題A」「障害児心理学の実践と課題B」を担当しています。
3) 山中冴子:特別支援教育やインクルーシブ教育の国際動向を、特にオーストラリアに注目しながら研究しています。これまでは主としてトランジション支援に焦点を当ててきましたが、最近ではインクルーシブ・カリキュラムやその根底にある能力観に関心があります。主に「特別支援教育実践研究」「インクルーシブ教育演習」を担当しています。
これらの他に、担当教員がオムニバス形式で行う「障害児教育実践の課題探究」「特別支援教育の課題探究」があります。また院生それぞれの課題意識を深める「課題研究(特別支援教育)」、教育現場における高度な実習である「実地研究(特別支援教育)」があります。
子どもを取り巻く環境(学習環境、学校環境、家庭環境、社会環境等)の調整を行い、一人ひとりの成長発達に介添えできる専門家の養成を目指しています。
今日の教育・健康課題の多くは、課題のとらえ方によって解決へのアプローチも異なります。そのため、多角的、多元的な課題把握の視点を学び、実践の創造と省察の往還サイクルによって、子どもの自己創出力に介添えする関係(ケアリング)について、実践研究を通して学びを深めるカリキュラム構成となっています。
養護教諭、保健主事等、学校保健に関わる教員を対象として、地域に根ざした健康課題への深いまなざしと洞察を行い、ヘルス・プロモーティング・スクール等の新たな学校をデザインできる企画力、調整力、実践力等を中心として高度な専門家養成を行います。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 戸部 秀之 | 学校保健学・健康教育学 | SUCRA |
教授 | 関 由起子 | 看護学・救急処置 | SUCRA |
教授 | 齊藤 千景 | 養護学 | SUCRA |
准教授 | 七木田 文彦 | 保健教育 | SUCRA |
准教授 | 西尾 尚美 | 解剖生理学・免疫学・栄養学 | SUCRA |
准教授 | 下野 純平 | 看護学 | SUCRA |
子どもたちと共に生き、共に学ぶ「共育」の専門家としての教師を目指す
<教育学分野の求める教師像>
子ども共育サブプログラム・教育学分野では、社会の変動や子どもの変化を視野に入れ、学校・家庭・地域との連携のなかで、子どもと共に学びながら自らも教師として成長しようとする意欲にあふれた人を求めています。
現在、わたしたちの社会は、経済格差や教育格差の拡大、気候変動による環境問題、国籍・性別・障がいその他による差別の問題など、解決の難しいさまざまな課題に直面しています。教師には、未来を生きる子どもたちと共にこれらの難題に向き合い、持続可能な社会の実現を目指す地球市民としての学びや育ちを創造していくことが求められています。そのために、教師は学校教育はもちろんのこと、家庭教育や社会教育についても視野を広げ、多様な人々と協働しながら学び続け、よりよい実践を生みだしていく必要があります。近年、学校現場の多忙化が問題視されるなか、教師が視野を広げ、他者と協働しながら学び続ける機会を確保するのは至難のわざかもしれません。しかし、だからこそ、あらためて既存の制度や方法や価値観を問い直し、子どもと共に生き、共に学ぶ「共育」の専門家としての教師にふさわしい働き方や生き方を構想していく必要があります。
以上のような課題意識のもと、教育学分野では、多様な学問領域にもとづく社会科学的な視点や諸外国の動向等を学ぶとともに、さまざまなフィールド(現場)に足を運びながら、日本の教育や社会の在り方を多角的かつ批判的に考察し、日々の実践に活かすことのできる教師としての成長を目指す人の入学を期待します。
<教育学分野での学修>
教育学分野の担当教員の主な研究領域は、教師教育学、教育行政学、教育社会学、ジェンダー教育学、環境教育学、日本教育史です。担当教員は、各領域における先端的な研究を行うとともに、それぞれ独自のフィールドで活動しており、そこでの知見をふまえた理論と実践の融合による指導を行っています。教師が子どもたちと共に、持続可能な社会の実現を目指す地球市民として学び育つために、人権・環境・人間の多様性等の問題を、歴史・政治・経済・文化の視点を織り交ぜながら探究し、広い視野と深い洞察力を養います。さらに、学校現場はもちろんのこと、幼児教育分野と連携しながら幼児教育や保育の現場に足を運んだり、夜間中学校や社会教育施設など多様な学びの場を訪れさまざまなフィールドから学ぶことで、学校現場で起きている問題を相対的にとらえ、既存の方法にとらわれない高度な実践力を修得します。さらに学び深めたい人には、東京学芸大学連合大学院等の博士後期課程への門戸も開かれています。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 安藤 聡彦 | 環境教育・社会教育 | SUCRA |
教授 | 田代 美江子 | ジェンダー教育学 | SUCRA |
教授 | 北田 佳子 | 教師教育・比較教育 | SUCRA |
教授 | 山田 恵吾 | 日本教育史 | SUCRA |
准教授 | 福島 賢二 | 教育社会学・規範理論研究 | SUCRA |
准教授 | 長嶺 宏作 | 教育政策と法 | SUCRA |
育ちと学びの基礎は、乳幼児期にあります。人とのかかわりの中で自己を表現し、他者とつながること。興味関心から探索の歩みがはじまり、他者との、そして対象との対話が共同の探求に広がること。体験やイメージ・心情の共有・共感が、ともに新しい価値の創造へと発展すること。乳幼児期の教育を担う保育者には、深い人間(文化・社会)理解と、極めて高度な専門職性が求められます。
一方で、子育てや幼児教育・保育をめぐる状況は大きく変化しています。保育ニーズの多様化、幼保一元化、幼稚園での預かり保育、幼保小連携・接続、家庭生活と園生活の連続についてのエビデンスをふまえた新しい幼児教育の理念の構築と実践が求められています。さらに、幼児の安全と健康を守り、育ちと学びの基礎を保障するための高度な専門的知識と実践の知、そして園内での保育者の協働と同僚性が求められています。
本分野では、幼稚園教諭の免許を有する方や、幼稚園の教職経験を有する方が、さらに幼児教育についての専門職性を高め、園内での協働をリーダーシップを持って進めるとともに、地域との連携、子育ての支援を進めることのできる保育者に向けて歩みながら、幼い子どもたちの成長にかかわることにやりがいと使命を感じることができる人を求めています。
幼児教育の根本は、多様性と包摂という現代社会の理念とつながっています。私たちは、この根本の上に、保育者に求められる専門職性を「4つの協働」としてとらえています。このことは、学部の4年間の教育も同様で、連続してとらえています。
子どもとの協働
理論的知識と実践知の往還、幼児理解を基にした子どもと保育を創る協働
保護者・地域との協働
保護者とパートナーシップを築き、聴くことにより子育てを支える対話とカウンセリングマインド
園内教職員との協働
教職員が一つのチームとなり、園全体で保育実践にあたることをリードする協働
幼保小の協働
地域の小学校と連携し、育ちと学びの連続性を保障する幼保小協働
私たちとともに学び、考え、省察し、協働の幼児教育・保育を探求してみませんか
国語分野では、日本語という言語についての考察を深める国語学や、古代から現代に渡る日本の文学を考究する国文学を始め、次のような多様な分野を置き、現代日本に生きることの意味を探ろうとしています。言葉や文化の面で日本に大きな影響を与えてきた中国文化を研究する漢文学。文字を研究としてだけではなく芸術としても追究する書道。そして教科としての国語の方法や現実の様々な問題を検討する国語科教育。国語分野の授業では、これらの分野に基づいて様々な学びが展開されます。教職大学院の授業においては、これらの専門性を生かしながら、教育現場に直結するような実践的な課題に取り組むことができます
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 戸田 功 | 国語教育学(国語教育) | SUCRA |
教授 | 飯泉 健司 | 国文学(古代文学) | SUCRA |
教授 | 山本 良 | 国文学(近代文学) | SUCRA |
准教授 | 本橋 幸康 | 国語教育学(国語教育史) | SUCRA |
准教授 | 池上 尚 | 国語学(日本語学) | SUCRA |
言語文化系サブプログラム(英語)では、英語教育学・英語学・英語文学の三領域における専門性を高めることによって、総合的に授業実践力を高度化することをめざしています。英語教育学では、英語授業の分析力・構築力・実践力を強化するとともに、英語教育関連の論文講読・調査研究発表のための英語運用能力の育成をめざします。英語学では、英語の歴史的変遷、言語的特徴や多様性、文法について、英語指導に有益な知識を身につけます。英語文学では、英語表現に内在する芸術的・社会的要素を概観し、教材理解の基礎を培うとともに、英語表現の身体性・演劇性に着目し、授業での実践方法を検討します。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 武田 ちあき | 英語文学(英語圏小説) | SUCRA |
教授 | 及川 賢 | 英語教育学(英語授業論) | SUCRA |
教授 | 田子内 健介 | 英語学(文法理論) | SUCRA |
准教授 | 井上 和樹 | 英語文学(英語圏詩) | SUCRA |
准教授 | 奥住 桂 | 英語教育学(教育英文法) | SUCRA |
社会系教育サブプログラムでは、社会科(含む地理歴史科・公民科)に関る過去・現在の諸現象を,社会科諸学問の知見を通して研究を深め、さらに、そういった自身の研究成果を活用して、学校教育における社会科の諸課題を解決できる教員に必要な力の育成を目指しています。自分が選択した専門分野を深く掘り下げて研究する必要があるのは当然のこととして、研究の過程で蓄積された社会科諸学問に関る見識を、学校教育の現場でどのように生かせるかをも考えていける人を求めています。
社会科は,人文科学・社会科学・自然科学を内容学問とする広領域総合教科です。一つの学問や一つの指導方法・授業方法だけでは,社会科の授業はつくることは困難です。社会科諸学問同士の研究成果や社会科教育学の知見を往還させて,学びを深めていくことが必要になります。幅広い知識を得るよい機会になりますので、自分の研究や学生生活に支障を来さない限り、多くの授業を履修することをおすすめします。
一方、課題研究は2年間かけて追究していきます。複数の指導教員とじっくり相談してテーマを選定し、資料(史料)を収集し、あるいは調査をおこなったうえで,課題解決に向けて研究を深めていきます。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 清水 亮 | 日本史学(日本中世史) | SUCRA |
教授 | 小林 聡 | 東洋史学(中国魏晋南北朝史・隋唐史) | SUCRA |
准教授 | 中川 律 | 法学(憲法学・教育法学) | SUCRA |
教授 | 高橋 雅也 | 社会学(地域社会学) | SUCRA |
准教授 | 宮崎 文典 | 倫理学(古代ギリシア倫理学) | SUCRA |
教授 | 桐谷 正信 | 社会科教育学 (アメリカ歴史教育・多文化教育) |
SUCRA |
准教授 | 小貫 篤 | 社会科教育学 (公民教育・法教育) |
SUCRA |
准教授 | 長島 雄毅 | 人文地理学(歴史地理学) | SUCRA |
自然科学系教育サブプログラム(算数・数学)においては、算数・数学の授業実践をその基礎に据えた上で、授業論、教材論、認識論、表現論、コミュニケーション論、評価論など、実践を分析する視点やその一般的考察などを行うための理論研究を並行して進めていきます。よい授業とは、単なるノウハウだけで実現するものではありません。理論と実践との間のバランスに留意し、授業の背後にある一般性(理論)をきちんと踏まえた上で、より良い授業を行う実践的な授業力を備えた人材の育成を目的としています。 さらに、代数学、解析学、幾何学、統計学、離散数学等の数学各分野における専門的な知識を踏まえ、自ら研究する能力を養い新しい実践研究の成果を得るべく挑戦していくことを目的としています。併せて、数学的な背景を基に、学校教育における算数・数学に対してより深く本質的な理解を得ることも目標としています。
数学教育の理論をきちんと踏まえた上での実践力を備えた教員を目指す方、そして数学の深い研究を背景とした教材研究や実践を行いたいという意欲ある方を求めています。
〇大学院生の主な所属・参加学会・研究会等:
日本数学教育学会、全国数学教育学会、数学教育学会、新算数教育研究会、など
〇大学院生の過去の研究テーマ例:
「知識構成型ジグソー法による高等学校数学の授業」の単元内における位置付けに関する研究
生徒の自己肯定感が高まる数学の授業実践に関する研究
キャリア教育を視野に入れた中学校数学科の授業の研究
非認知能力を育てて学力の向上を図る数学指導について
協働的学びを促す数学指導に関する研究
対話的な学びを活性化させる数学指導に関する研究
など
〇修了生の主な進路
多くの修了生は、埼玉県内外の公立・私立学校で教鞭をとっている。また、博士課程へ進学して更なる研究を志す者もいる。
「かけ算九九の指導」
「関数電卓を用いた関数の授業」
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 二宮 裕之 | 数学教育学(表現論・評価論) | SUCRA |
准教授 | 松嵜 昭雄 | 数学教育学(モデリング) | SUCRA |
教授 | 飛田 明彦 | 代数学(群論) | SUCRA |
准教授 | 西澤 由輔 | 解析学(不等式・力学系) | SUCRA |
准教授 | 松原 和樹 | 離散数学(組合せデザイン) | SUCRA |
准教授 | 増田 有紀 | 数学教育学(測定・幾何教育) | SUCRA |
自然科学系教育サブプログラム(理科)では、自然を理解し、楽しみ、学ぶことの楽しさや感動を子どもたちに伝えられる理科教員に必要な資質能力の高度化を図り、学校と地域の理科教育の発展に貢献する教員を養成します。特徴的な科目「中核的理科教員(コア・サイエンス・ティーチャー:CST)養成講座」では、高度な理科授業改善力と自然科学の専門性、科学コミュニケーション力、科学人材育成力などを伸ばします。1年目は、理科教育の多彩な教授陣から幅広い知識・技能を学修するとともに、研究室に所属して高い専門性をもつ指導教員のもとで、2年間をかけて自身の研究課題を深く掘り下げ、確固たる研究力を身につけます。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 近藤 一史 | 物理学(物性物理学・物理教育) | SUCRA HP |
教授 | 冨岡 寛顕 | 化学(有機化学) | SUCRA |
教授 | 岡本 和明 | 地学(地質学・岩石学) | SUCRA HP |
教授 | 小倉 康 | 理科教育学(理科教育方法学) | SUCRA |
教授 | 大向 隆三 | 物理学(レーザー分光学) | SUCRA HP |
准教授 | 松岡 圭介 | 化学(物理化学) | SUCRA |
准教授 | 日比野 拓 | 生物学(発生生理学) | SUCRA |
准教授 | 大朝 由美子 | 地学(天文学・気象学) | SUCRA HP PDF |
准教授 | 中島 雅子 | 理科教育学(学力論・評価論) | SUCRA |
芸術系教育サブプログラムの音楽分野では、音楽科に関わる幅広い内容の学習や研究を通じて、教職に関わる専門性の向上を目指します。音楽科の授業内容には、教育学、音楽学、哲学、社会学、心理学、文化人類学等の様々な学問分野が関わっています。そして、質の高い音楽科授業をおこなうためには、声楽や各種楽器の演奏技能、指揮法の習得や、教材となる多様な楽曲を分析する知識が必要不可欠です。そこで音楽分野では、文献を通じた理論的な探究、小・中・高等学校での音楽科授業をフィールドとした実践的な学び、そしてきめ細かな実技レッスンを展開します。理論と実践を往還しつつ自ら学び続ける、高い専門性を有する音楽科教師を目指す人の入学を期待します。
教職大学院生の課題研究テーマとしては、たとえば以下のものがあります。
・小学校低学年音楽科における「対話的な学び」―子どもの言葉を中心に据える教育方法の探究―
・生涯にわたって音楽に親しむ児童を育てる常時活動 ―「ふしづくり一本道」の今日的意義の検討と教材開発―
音楽科を取り巻く今日的課題を、様々な視点から理論的・実践的に深めていくことが可能です。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 竹澤 栄祐 | 器楽(フルート)・指揮法 | SUCRA |
教授 | 小野 和彦 | 声楽 | SUCRA |
准教授 | 森 薫 | 音楽科教育 | SUCRA |
准教授 | 東浦 亜希子 | 器楽(ピアノ) | SUCRA |
准教授 | 髙濵 絵里子 | 作曲 | SUCRA |
本サブプログラムでは、主に図画工作及び美術教育に関わる諸問題について、絵画・彫刻・デザイン・美術科教育等を専門とする各教員が、それぞれの専門分野の内容を基軸にしつつ、学部段階で修得した資質能力をより実践的な指導力・展開力とするために、講義・実技・演習、更に文献講読等を通して理解と思考を深めることを目的としている。
また、新しい学校づくりの有力な一員となり得る教員の養成のために、積極的なICTを活用した授業の取り組みや地域社会と連携した実践活動を推奨し、地域や学校における指導的役割を果たし得る教員として現在の学校現場が直面する諸課題に対応することに不可欠な、図画工作・美術教育の指導理論と優れた実践力・応用力を養成することを目指している。
なお、図画工作科及び美術科においては、教育的な理解だけではなく、実技の経験値も大学院生が教員になった際には非常に大きな意味を持つ。そのため、本プログラムでは、授業(実技を含む)を、美術における実技と美術に関わる理論、加えて、それらと美術科教育との関係性についての経験と理解を促す内容とするための工夫をおこなっている。また、大学院生が、その全ての授業を受講することで、実地研究ではそれらの知見を現場教育で活用することができるように配慮している。
現代の教育現場が抱える課題に目を向けながら、スクールリーダー(中核的中堅教員)を担う教員に必要な広い視野を獲得するとともに、移り変わる図画工作・美術科に対する深い識見と、批判的思考力(これまでの当たり前を疑い、子どもにとって真に必要なことを考える力)及びコンセプチュアル・スキル(自ら考え、新たなアイデアを創出できる力)を獲得することによって、新しい時代の図画工作・美術科創出のためのカリキュラム・授業開発力の育成を目指している。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 小澤 基弘 | 絵画(油彩・アクリル) | SUCRA |
教授 | 石上 城行 | 彫刻 | SUCRA |
准教授 | 桜井 龍 | デザイン | SUCRA |
教授 | 内田 裕子 | 美術科教育学 | SUCRA |
准教授 | 平野 英史 | 美術科教育学 工芸 | SUCRA |
学校教育の全般を通して、実践的探求力と課題解決力を育成するとともに、さらに体育・保健体育について、より深い教科教育学、身体文化に関わる運動・スポーツ科学を学修する。そして、体育・保健体育教員として、小学校から高校までの幅広い運動発達段階、個々の運動能力に対応できる授業実践能力を育成することを目指している。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 有川 秀之 | 運動学,陸上競技 | SUCRA |
教授 | 細川 江利子 | 舞踊学,ダンス | SUCRA |
教授 | 石川 泰成 | 体育科教育学,器械運動 | SUCRA |
准教授 | 松本 真 | スポーツ哲学,バスケットボール | SUCRA |
准教授 | 菊原 伸郎 | コーチ学,サッカー | SUCRA |
准教授 | 古田 久 | 運動心理学,バレーボール | SUCRA |
准教授 | 森田 哲史 | 体育科教育学 | SUCRA |
・生活創造系教育サブプログラム(技術)では,技術教育に関する実践的な学びが展開されます。教材やカリキュラム開発を行い,学校現場で実践を通してその効果を検証します。力量の高い教員をめざして,専門的な知識と技能の習得を目指します。
・材料と加工の技術に関わって、木材、木質材料、金属材料などの基礎理論を学ぶとともに、その教材化、カリキュラム開発のための方法と実践の視点を学びます。また、日本国内の実践事例、研究報告の分析を進めるとともに、技術教育の国際比較を行い、我が国における技術教育の特徴と課題、そしてその解決方法についての学びを深めます。
・エネルギー変換領域(機械・電気)に関しては、中学校技術科での実践を前提とした効果的な教材を探求します。既存の教材の問題点や改善点を的確に把握する能力を身につけることに加え、学習する内容を正しく理解するために必要な教材の特性や新しい機能を見極め、実践する能力を獲得します。
・電子回路などのハードウェアと、プログラミングなどのソフトウェアを含む電子情報システムの設計・制作を通して、専門的な知識・技能や、思考力・判断力・表現力の向上を目指します。
・生物育成の技術に関する教科内容論を整理した上で,教育現場が求めるデジタル教材の開発に取り組みます。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 山本 利一 | 技術教育(教材開発) | SUCRA HP |
教授 | 浅田 茂裕 | 木材加工(木質環境) | SUCRA |
准教授 | 荒木 祐二 | 栽培(農地生態) | SUCRA HP |
准教授 | 井上 一道 | 情報(ロボット・制御) | SUCRA |
家庭科分野では、家庭科教育学、家庭経営学、児童学、食物学、被服学、住居学を専門とする7名の教員による充実した指導体制を整えています。家庭科の各専門領域を深めることもできますし、領域を融合させて家庭科の学習展開を考えていくことも行っています。
サブプログラムの科目では、院生の関心や希望に合わせて内容(領域あるいは校種など)を組み立てています。授業で取り組む課題は、実際の小・中・高の授業で活用したり、教員対象の研修の場などで発表したり、あるいは自身の課題研究に結びつけるなど、常に学校現場とのつながりを意図し、「理論と実践の往還」を探求します。こうした授業を通して、教師としての実践力・応用力が身につくようにしています。院生の個別最適な学びを実現するために教員同士も意思疎通を図り、連携しながら丁寧に指導を行っています。
◆生活創造系教育サブプログラム科目の紹介
「家庭科教育の理論と実践」では、研究論文を読み解きながら実践的研究の特質について理解し、自身の研究課題にむけて実践研究のアプローチを探求します。授業内で研究課題に関する調査計画を検討し、実地研究先の学校などで調査を行っています。
「家庭科教育の授業内容探求」では、研究授業などの実践例をもとに、少人数で相互に議論しながら家庭科の各領域に関わる内容を深め、質の高い授業づくりに向けた改善策、領域横断的な活動などについて検討します。
「家庭科教育の教材研究と実践」では、指導案・ワークシート・教材を作成し、協力校で活用してもらい、指導計画や教材を評価します。
高校家庭基礎で扱う衣・食領域を連携させた教材研究と実践の例
指導案(学習のねらい) | スライド教材 | 動画教材 |
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日本の生活文化はある? |
◆「課題研究」の紹介(1年生 Sさんの例)
「家庭科住領域における防災教育の授業展開」をテーマとして取り組んでいます。高校生を対象に防災意識と学習経験の実態調査を行い、高等学校家庭科で活用できる授業を検討しています。自然災害に焦点をあて、食や衣領域などとも連携し、体験を重視しつつICTを活用した住生活領域の授業展開を検討していきます。
職名 | 氏名 | 研究分野 | URL |
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教授 | 重川 純子 | 家庭経営学 | SUCRA |
教授 | 吉川 はる奈 | 児童学 | SUCRA |
准教授 | 上野 茂昭 | 食物学 | SUCRA |
教授 | 亀崎 美苗 | 住居学・家庭科教育学 | SUCRA |
准教授 | 高橋 美登梨 | 被服学・家庭科教育学 | SUCRA |
教職の実務経験を基に、共通科目の教職及び教育実践に係る内容を担当