「ロボット開発人材育成セミナー」は、埼玉県の委託事業として、本年4月に設置された埼玉大学先端産業国際ラボラトリーが事務局となって開催しています。

埼玉県では、大学・研究機関等の先端的な研究シーズと企業の優れた技術を融合させ、実用化・製品化・事業化を強力に支援する「先端産業創造プロジェクト」を推進しています。その中で、自動車生産などで導入が進んだロボット技術は、医療・介護、インフラ、農業、家事など様々な分野で、人手不足など社会問題の解決や新たなサービス創出のための有力なツールとして活用が期待されています。

本セミナーでは、ロボットの設計・開発を担える人材の育成を目的としています。特に、中小企業の技術者・研究者を対象に、ロボットの設計・開発に必要となる材料力学、機械力学、計測工学、制御工学、メカトロニクス、ロボティクス、人間支援工学などについて講義を行うとともに、それらに関連する演習・実習を行います。

第1回セミナーでは講義に先立ち、綿貫啓一先端産業国際ラボラトリー所長より挨拶がありました。当初の定員を上回る方にご参加いただき、演習中は講師やアシスタントに積極的に質問する姿が見られました。

開催日時: 平成28年10月26日(水) 13:00~16:30

開催場所: 埼玉大学 工学部機械工学科棟4階第1会議室

テーマ材料力学PartⅠ(講義・実習)

概要

 強度設計の基礎知識として、応力とひずみ、材料の強度評価、仮想仕事の原理などについての講義を実施しました。演習では、強度設計に実際に必要となる垂直ひずみ、棒の直径の計算、横荷重を受ける棒のせん断応力の計算などを行いました。

また次回の実習に向け、CAEソフトを用いたシミュレーションの操作確認を行いました。

参加人数: 14名