「ロボット開発人材育成実践セミナー」は、昨年度に引き続き、埼玉県の委託事業として埼玉大学先端産業国際ラボラトリーが事務局となって開催しています。

埼玉県では、大学・研究機関等の先端的な研究シーズと企業の優れた技術を融合させ、実用化・製品化・事業化を強力に支援する「先端産業創造プロジェクト」を推進しています。その中でもロボットは、社会問題の解決や新たなサービス創出のための有力なツールとして利用されつつあり、これらの設計・開発を担える人材の育成が期待されています。

本セミナーでは、ロボットの設計・開発に必要となる基礎知識の講義・演習・実習を行うとともに、設計・製作の総合実習を通して、先端産業分野を担える人材の育成を目指します。特に中小企業の技術者・研究者を対象に、設計・メカトロニクス要素、振動解析、強度解析、運動解析、計測・制御工学、プログラミング技術、生体計測・人間支援関連技術、ロボットビジネス・マネージメント基礎などについての講義・演習・実習・討論を行い、さらにロボット関連研究室・施設見学およびグループ討論を通じて、実際に製作するロボットの課題を設定し、ロボティクス設計総合実習、ロボティクス製作総合実習を行います。

第1回セミナーでは、本学の理事・副学長である佐藤勇一先生による振動解析の講義が行われ、当初の定員を上回る方にご参加いただきました。

開催日時: 平成29年7月19日(水) 13:00~16:30

開催場所: 埼玉大学 研究機構棟5階 520室

テーマ:振動解析(講義・実習)

概要
 機械構造物の振動現象はどのようなメカニズムで発生するのか、またどのような種類があるのか、絵や動画を使ってさまざまな事例が説明されました。

さらに、振動問題を解決するために必須の知識である固有振動数、および、その振動モードの説明、振動現象を理解するために必要な運動方程式についての講義が行われました。

参加人数: 24名