-所属部署と仕事内容について-


私の所属する研究推進・国際連携課は、その名のとおり研究を推進するための幅広い業務を行っており、大まかに、研究者、研究環境、法令遵守、総務の4つにわけられます。 なかでも、私は研究環境、法令遵守に関する業務を主に担当しています。 研究を推進するには、優秀な研究者を採用したり、国内外から研究者を招へいすることが大切ですが、いくら優秀な研究者を受け入れても、十分なお金(設備)や研究時間がないといい成果はでません。運営費交付金や授業料だけでは賄えないため、科研費や国・JST等の補助事業、助成金といった外部資金を獲得する必要があります。これらの外部資金の執行管理や大学独自の研究費の配分といった業務や、どうすれば外部資金を獲得できるか、研究時間を確保できるか、といったことを考え、制度を運用するのが仕事です。 それから、十分な環境が揃っていても、研究を実施する際には、各種法令を遵守しなくてはなりません。例えば、遺伝子組換え実験を行うには、カルタヘナ法にしたがって、拡散防止がないように大学が責任をもって、その実験の安全性を担保しなければなりません。 そうした安全委員会の運営業務も行っています。 会計に関する知識や、研究を推進するアイデア、専門的な知識などが必要で、まだまだ勉強中ですが、非常に面白い仕事です。


-文科省の研修内容・感想等-


国立大学法人には、文部科学省行政実務研修制度があり、原則1年間、在籍出向という形で文部科学省で実際に働くことができます。人事課から話をいただき、令和5年度に約1年間出向しました。 大変なイメージはありましたが、過去に出向された先輩が活躍されている姿や、外から大学を見てみたいとの思いから、最終的には自分自身で行くことに決めました。 前期は、高等教育局高等教育企画課に配属し、国の大学院改革を行う補助事業の運営などを担当しました。後期は、科学技術・学術振興局産業連携地域振興課に配属し、産学連携に関する様々な施策や連絡調整の業務について携わりました。業務では普段行くことのできない全国様々な大学や機関、イベントに視察等で訪問し、先進的な取組を知ることもできました。 文部科学省は情報量、仕事量、スピード、スケール感、責任感のどれもが桁違いです。夜遅くに翌日〆の依頼もありましたが、国のために熱量をもって取り組む姿勢に刺激を受けました。 また、全国の大学や自治体から同年代くらいの職員が出向しており、休日に一緒に遊んだり仕事終わりに飲み会をして交流を深めたことはいい思い出です。知り合った方々とお互いの仕事について情報交換することもあります。

  


-理想の大学職員像・これから挑戦したいこと-


大学“行政”職員です。我々は、事務職員として採用されていますが、事務だけの事務職員ではいけないと思っています。これは出向の経験があったからこその考えです。意思決定は、最終的には学長や理事が下すものですが、一職員であっても、どういう大学にしたいか、というビジョンがあり、そしてその道筋を具体的に考え、実行できるようにいたいです。 そのために、自身の業務に限らず、アンテナを高い位置に掲げることを心掛けています。 また、常に、画面の向こうにいる学生や教員、職員、その他一般の方々の顔を思い浮かべて仕事をしています。





-受験生へのメッセージ-


埼玉大学は、草木、花が生い茂っており、春は桜、夏はセミの鳴き声、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季を感じさせてくれます。この環境のなか、学生は節度を保ち学生生活を楽しんでいます。 職場も多忙な時期はあるものの、省庁などと違って、のんびりとした雰囲気に包まれています。職員は気さくな先輩やかわいい後輩が多く、特に若手同士仲が良く、休日に一緒にボードゲームをしたり、スポーツをしたり、楽しむことができます。 色々失敗や大変なこともありますが、こうした職員がいるおかげで働くことができています。ぜひ一緒に埼玉大学で働きましょう。




このページのTOPへ

職務紹介TOPへ