2025/10/16
声だけのハーモニーを響かせよう!
埼玉大学アカペラサークル「CHOCOLETZ」
2025/10/16
埼玉大学アカペラサークル「CHOCOLETZ」
副代表
教養学部 哲学歴史専修課程 歴史学専攻 3年
竹之内鞠花さん
(群馬県立沼田女子高等学校出身)
副代表
教養学部 日本・アジア文化専修課程 日本文化専攻 3年
小瀧悠希那さん
(茨城県立日立第一高等学校出身)
人の声だけで美しいハーモニーを奏でる「アカペラ」。聴くだけでなく、自ら演奏して楽しめるのが、本学アカペラサークル「CHOCOLETZ(チョコレッツ)」です。今回は、副代表のお二人に、その魅力を語ってもらいました。
みなさんは「アカペラ」を知っていますか?
楽器を使わず、人の声だけで音楽をつくり上げる演奏スタイルです。リードボーカル、ハーモニーや伴奏で歌を彩るコーラス、低音を響かせるベース、リズムを刻むボイスパーカッション。主に6人前後で構成されるバンドの演奏は、「本当に人の声だけ?」と疑ってしまうほどの表現力と迫力があります。
「自分の声がそのまま音楽になるから責任も大きいですが、その分、演奏を聞いてくれるお客さんに喜んでもらえると嬉しいです。またアカペラは、バンドメンバーの声が1つでも欠けると成りたたないもの。全員が主役であることこそが最大の魅力だと思います」
埼玉大学アカペラサークル「CHOCOLETZ」の副代表を務める竹之内鞠花さんと小瀧悠希那さんは、アカペラの魅力についてこのように話します。
「CHOCOLETZ」の活動における最大のイベントが、内部オーディションで選ばれるバンドが出演する夏と冬のサークルライブです。
ライブの運営は、照明や音響はもちろん、パンフレット制作に至るまで、すべてサークルメンバーの手によるもの。外部の専門家に頼らず、自分たちの力でステージをつくり上げることも、このサークルならではの魅力です。
サークル内には、100を超えるバンドが在籍していますが、J-POP、洋楽、K-POP、アイドルソング、懐メロなど、演奏するジャンルはさまざま。そして、その中から選ばれたバンドは実力者ぞろいです。
毎回、卒業生や家族、友人、そして地域の方々まで集い、会場は熱気にあふれます。無料で観覧できるサークルライブながら、衣装やステージングにまで工夫を凝らしたパフォーマンスは圧巻です。
「ステージでスポットライトを浴びて歌う瞬間は最高です。これまでの人生の中で今が一番輝いていると感じます!」(小瀧さん)
ステージ上で、仲間と声を重ねたときの達成感と喜びは、ほかでは味わえない特別なものなのです。
「楽器がいらないからお金もかからない。歌が好きなら誰でも気軽に始められますよ」と竹之内さん。
「CHOCOLETZ」には「新人発表会」や「新人ライブ」といった機会があり、入部して間もないメンバーでもバンドを組んで人前で演奏できるのが大きな特徴です。
未経験者でも、面倒見の良い先輩が丁寧にレクチャーしてくれるので安心。自らの身体が楽器となるアカペラは、練習した分だけ上達を実感でき、短期間で驚くほど成長するメンバーも少なくありません。
さらに、歌わずに照明や音響、ステージ装飾を担当するメンバーも。「自分は歌うのはちょっと苦手」という人にも活躍の場が用意されています。
活動を通して、成長できたと思うことについて、竹之内さんは「周りを見て、気遣いする力がついた」、小瀧さんは「自分の存在意義を実感でき、人間関係の幅が広がった」と話します。仲間の声や表情に気を配りながら、自分の声を重ねる経験は、人としての成長にもつながるのです。
また「CHOCOLETZ」は、留学生や大学院生も参加し、多様な仲間と出会える“居場所”であることを大切にしています。忙しい大学生活の中でも、いつでも温かく迎えてくれるこのサークルで、音楽を楽しみながら、かけがえのない仲間たちと最高の思い出を育んでみませんか。