2023/03/28
学生のニーズを汲み取って親身にサポート! 埼玉大学のキャリア支援に助けられたこと
2022年度卒業予定 内定者座談会
2023/03/28
2022年度卒業予定 内定者座談会
経済学部 メジャー経営イノベーション 4年
芝山雄二郎さん
(証券会社内定、兵庫県立須磨東高等学校出身)
大学院 理工学研究科 生命科学系専攻 2年
小林海斗さん
(物流会社内定、千葉市立千葉高等学校出身)
教養学部 ヨーロッパ・アメリカ文化専修課程 4年
横田裕実さん
(独立行政法人内定、埼玉県立川越女子高等学校出身)
2023年4月から社会人として活躍予定の埼大生による座談会を開催。どのようにして自身が希望する就職先の内定を勝ち取ったのか? 存分に語ってくれました!
――皆さんは、いつごろから就職活動を始めましたか?
芝山さん 僕は3年生の6月頃から徐々に始めましたが、本格的に取り組みはじめたのは、その翌年の3月くらいからだったと思います。
横田さん 私は、当初、公務員志望だったので3年の春頃から公務員試験に向けた勉強を開始したのが、就職活動の始まりです。
芝山さん 一般企業への就職を目指す学生は、やはり3年生の年度末から始める人が多かったですね。具体的には、Webテスト(Web上で行われる適正検査)の対策や筆記で行われる入社試験対策、それと自己分析から始める人が多いのではないでしょうか? 自己分析は、面接対策としてもエントリーシートの記入をスムーズに行うためにも欠かせませんが、これが意外と難しいんです。僕もとても苦労しました。
小林さん 僕は皆より少し遅くて、大学院1年目の12月からでした。それまで学会発表の準備があって就職活動に身が入らない状況だったのですが、まずは企業説明会に参加するところから始めました。
――就職活動中、どのようなことに苦労しましたか?
小林さん 学会発表と就職活動を両立させるのが大変でした。就職活動に勤しむ周りの状況をみて焦燥感を覚えることもありましたね。ただ、どちらも中途半端になってしまうことが一番不安の種になるので、まずは目の前のことに集中して取り組むように心がけました。
芝山さん 僕はWeb上の就職活動サービスで知り合った40名くらいの仲間たちと一緒に就職活動に取り組んでいましたが、みんな優秀でどんどん内定をもらっていくわけです。そんな周りと比較して、自分を見失わないようにすることに苦労しました。
――その苦労はどうやって乗り越えたんでしょうか?
芝山さん これまでの努力を思い返して、自分に自信を持つことと、就職後に実現したいことをできるだけ具体的に考えることで乗り越えました。将来の明確なビジョンを持てば、それを実現するためにはどのような企業に入社するべきかが見えてきます。そして、その企業に入社するために自分に何が足りないかを考えていったのです。
横田さん 私は就職先を決めることに対して、常に不安を感じていました。就職は、今後の自分の人生を決めるものですから、高校や大学の進路を決めるのとは、やはり重さが違います。それで紆余曲折があって、就職活動の途中で、志望先を公務員から変更しましたが、その過程でいろいろな人の話が聞きたくて、キャリアセンター(埼玉大学統合キャリアセンターSU)のアドバイザーの方にお話を聞いてもらったりもしました。
――いまお話にあったキャリアセンターですが、就職活動中は頻繁に利用しましたか?
横田さん 私は本当にお世話になりました。私たちの代は、コロナ禍に大学生活を過ごしたこともあって、情報交換できる友人の数も限られています。そんな中、キャリアセンターのアドバイザーやキャリアバディの先輩方は頼りになる存在でした(編注:キャリアバディとは、内定を取得した学生や卒業生が、就職活動の相談にのってくれる仕組み)。アドバイザーへの相談は、その日の朝に予約することも可能なので、悩んだり迷ったらすぐ相談にのってもらうこともしばしばでした。就職活動中の孤独感や不安感の解消はもちろん、アドバイザーや先輩方の話を聞いて視野を広げられたのはありがたかったですね。
小林さん 僕はOB・OG訪問(興味ある企業や業界で働いている大学の先輩を訊ねること)する際、訪問先の先輩を探すために足を運んだのが初めてでした。その後、複数の企業から内定をいただき、最終的にどの企業に入社するか決める際に相談させてもらいました。カウンセラーの方に対応していただきましたが、内定先を選ぶ際のチェックシートをいただいて、僕では思いつかないような視点での指標を示してもらえたのは助かりました。「業績や目に見える待遇だけでなく、入社後に自分がどれだけ成長できるかも重要なポイント」だと教えていただいたことが印象に残っています。
芝山さん 僕も内定先を1社に絞る際にキャリアセンターを利用しました。相談にのっていただいたアドバイザーの方は、僕が志望していた金融業界出身の方で、具体的な話をしていただき、とても参考になりました。振り返ると、キャリアセンターの皆さんは「頼りになる親戚」のような存在です。事務的なところはなく、親身になって具体的な提案をしてくれました。
横田さん 本当にそうですね。私にとって、キャリアセンターの皆さんは「気軽に相談できる人生の先輩」です。アドバイジングやカウンセリングも、指導というよりは、親身に話を聞いてくれます。その上でこちらに寄り添った回答をしてくれるので、心の支えになりました。キャリアセンターの活動も含め、埼玉大学のキャリア教育とキャリア支援は、大学側が一方的に就職の知識を押し付ける感じでないのが、私にあっていると感じます。個々の学生のニーズを汲み取って支援してくれる印象です。
――それは学生の皆さんが「きちんと将来について考え、自分らしい人生を歩んでもらいたい」という大学側の思いが具現化した結果だと思います。
小林さん キャリアセンターは、僕にとっては「雨宿りできるバス停」みたいな感じかな? 就職活動をしている学生の周りには、常に“不安”という雨が降っています。そんな中、ちょっと雨宿りして、これからどうするのか、落ち着いてゆっくり考える機会をくれる――そんな存在です。
一同 なるほど!
――さて、現在、皆さんもキャリアバディとして後輩たちの相談に応えていますが、その際、どのようなことを心がけていますか?
芝山さん 就職活動で悩んでいる学生の多くは、何が課題で何を改善すればよいのかわからないケースがほとんどだと思います。ですので、できるだけ話を聞いて、一緒に課題を明らかにしていくようにしています。
横田さん 就職活動に対する不安な気持ちを解消できるように、できるだけ自分の経験をもとに具体的な話をするように心がけています。
小林さん 僕は相手に納得してもらえるように、話したことに対して、その理由を付け加えるようにしています。どんなに素晴らしい意見でも、その背景や理由がわからなければ腑に落ちないこともあると思うので――。
――皆さんのような先輩が相談にのってくれるなら、後輩の皆さんも心強いですね。今日はとても興味深いお話がたくさん聞けました。ありがとうございました。