2026/10/30
しなやかに美しく、そして楽しく
埼玉大学新体操部
2026/10/30
埼玉大学新体操部

むつめ委員
教育学部学校教育教員養成課程乳幼児教育コース 2年
島田祐奈さん
(栃木県立宇都宮中央高等学校出身)
部長
石田菜桜さん
教育学部学校教育教員養成課程中学校コース保健体育分野 3年
(埼玉県立不動岡高等学校出身)
会計係
佐藤あいさん
教育学部学校教育教員養成課程乳幼児教育コース 2年
(宮城県宮城第一高等学校出身)
しなやかな動きと豊かな表現で、観客を魅了する新体操。オリンピック競技としても知られ、大学の新体操部の多くは競技会での好成績を目指して活動しています。そんな中、埼玉大学新体操部が目指すのは、競技会への出場ではなく、「身体を使って表現する楽しさ」を追求すること。新体操をはじめ、バレエやジャズダンス、テーマパークダンスなど幅広いジャンルを取り入れながら活動する埼玉大学新体操部の魅力に迫ります。
埼玉大学新体操部が活動するうえで最も大切にしているのは、新体操をはじめとするさまざまな身体表現を楽しむこと。そのため競技大会に出場して、順位を競うことを目的にはしていません。
部員数は現在24人。埼玉大学だけでなく、他大学の学生も参加しているのが特徴です。部長の石田菜桜さんは、他大学の学生も参加する理由についてこう話します。

「新体操部そのものがある大学が限られている上、多くの新体操部では競技会での上位入賞を目指して活動しています。そのため、初心者やブランクのある学生にとっては参加のハードルが高いと感じることが少なくありません。その点、『部員自身がとにかく楽しむ』という方針で活動している私たちのようなクラブは参加しやすいのだと思います」
活動時間は火曜・木曜が16時30分から19時、金曜が14時30分から16時、日曜が9時30分から15時です。ただし、必ず全員が毎回参加する必要はありません。他大学から参加している部員も多いことから、「来られるときに来る」というスタイルをとっています。
活動内容が新体操だけにとどまらないのも、埼玉大学新体操部ならではの特徴。団体・個人の新体操に加え、チアやジャズダンス、バレエ、中国古典舞踊、テーマパークダンスやアイドルダンスのコピーまで幅広いジャンルに挑戦しています。自分の興味や得意分野に合わせて活動できる自由度の高さも、多様な部員が集まる要因になっているのでしょう。

自由かつ柔軟な雰囲気にあふれた部活だけあって、部員の入部のきっかけは実に多種多様です。過去に新体操やバレエの経験があり、その楽しさが忘れられず入部した人もいれば、憧れはあったものの取り組む機会がなく、初心者として入部した人もいます。
むつめ委員の島田祐奈さんは、小学校の6年間、新体操に打ち込んでいた経歴の持ち主です。中学・高校時代は通っていた学校に新体操部がなく、別の部活動に参加していましたが、大学入学後に新体操部を見学。そして、「また手具(新体操の演技で使うリボン、ボール、クラブ、フープ、ロープの5つの道具)に触りたい」と感じて入部を決めたとのこと。

会計係を務める佐藤あいさんも、小学校から高校1年生までスポーツクラブで新体操を続けていました。大学入学まで新体操からは離れていたものの「やっぱり新体操でみんなと一緒に活動したい」という思いで改めて新体操部の門を叩きました。
石田さんも小学校以来、新体操から離れていたといいます。そんな石田さんは、新体操の魅力について次のように語ります。
「競技としての勝ち負けだけでなく、表現を通して人を感動させることができるところに魅力を感じています。演技をしていて自分も楽しいですし、人にも楽しんでもらえるところが醍醐味です」(石田さん)
島田さんも、新体操ならではの魅力についてこう話します。
「新体操には個人競技と団体競技があって、団体競技では手具を投げ合って交換したりするんです。ぴったり息をそろえて成功させるのは簡単ではありませんが、そのような難しい振り付けが決まった瞬間はやっぱり気持ちいいですね。見ていても、手具が空中でアーチを描いて飛び交う様子や、ダイナミックな身体の動きはとても美しいです」(島田さん)
今回お話を伺った3人はいずれも経験者ですが、未経験から始めた学生も数多く在籍しています。実際に、2026年度に入部した1年生6人のうち4人は新体操未経験者。なお、学生主体の活動を大切にしているため、先輩後輩の垣根なく教え合う文化が根付いており、周囲のサポートを受けながら成長していける環境が整っているので初心者でも安心です。
競技会への出場こそありませんが、演目の内容は本格的。演目は、部内発表会や新入生歓迎公演などで披露されますが、活動の集大成となるのが、11月に行われる埼玉大学の学園祭「むつめ祭」での自主発表会です。
例年、土~月曜の3日間行われる「むつめ祭」の中日である日曜に、約2時間にわたって、多彩なジャンルの20演目以上を披露します。各演目の振り付けから曲選びも部員が手がけていますが、今年の見どころについて佐藤さんは次のように話します。

「全メンバーが一緒に演技するオープニングとエンディングはぜひ見ていただきたいですね。今年は海をイメージした振り付けを部員全員で考えました。メンバーに経験の差はありますが、かといって誰でもすぐにできるような振付にはしていません。練習を重ねることで完成させられるレベルに設定しています。練習は順調に進んでいるので、きっとよいものを見てもらえると思います」(佐藤さん)
最後に、石田さんに読者の皆さんへのメッセージを伺いました。
「受験生の皆さんは受験勉強で大変だと思いますが、大学生活はとても楽しく充実したものです。ぜひ最後まで粘り強く頑張ってください。そして、入学したら、ぜひ新体操部で一緒に大学生活を楽しみましょう。経験者はもちろん、初心者でも踊ることが好きな人なら大歓迎です。大学で何か新しいことを始めてみたい人は特におすすめです。今年の『むつめ祭』で披露する演目は自信作なので、ぜひ見に来ていただければと思います」(石田さん)
