埼玉大学先端産業国際ラボラトリー(以下、先端ラボ(※))は、10月5日(水)に「第3回ヘルスケア・イノベーション・ワークショップ」を開催しました。本ワークショップは、先端ラボのヘルスケア・イノベーション研究ユニットの取組みとして行われ、企業、行政、大学関係者など50名を超える参加がありました。

今回は2部構成で開催し、第1部の最初に綿貫先端ラボ所長より挨拶があり、最近のヘルスケア・イノベーション研究ユニットの取組状況や、今後グローバルな展開も見込めることなどの説明がありました。

次いで企業等による取り組み紹介として、医療法人まえだ診療所から、医療現場のニーズとものづくり、サービスを提供する企業等とが話し合いができる場づくりの必要性などについての話があり、さいたま商工会議所から、これまでの医療、ヘルスケア関連の取組と、今年度立ち上げた先端産業部会の取組紹介があり、アートス株式会社から、空間デザインでの香りの活用について事例紹介がありました。

さらに、海外事業紹介として、株式会社朝日ラバーから中国での事業展開について説明があり、またTAMA協会が事務局となり埼玉大学も参加した2016年台北国際発明展&テクノマート見本市の報告がありました。

第2部は、アメリカ・シリコンバレーでコンサルタントとして活躍されているMark Kato氏を招き、「シリコンバレーにおけるマーケティング戦略」と題する特別講演がありました。日本企業は、技術力は世界トップクラスなのにマーケティングを軽視しているために世界では売れる商品を作れていないといったことなどを、具体的なデータや豊富な事例とともに紹介し、参加者と対話型で進める講演は、記憶に残る非常に示唆に富むものとなりました。

なお、第4回のワークショップは12月に開催する予定です。

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綿貫所長

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Mark Kato氏

 

 

 

 

 

 

(※)埼玉大学先端産業国際ラボラトリーは、産学官金連携による研究・開発協働、事業化等を見据え、融合科学研究科(仮称)と産業界・地域社会のインターフェィスとして、共創型ワークショップや先端産業インキュベーションを実現するために本年4月に設置されたものです。