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研究トピックス一覧

ウクライナ・ザポリージャ市教師の心理支援プロジェクトが完了―全10回のオンライン研修を実施し、2冊の書籍を刊行―

2026/8/3

埼玉大学教育機構 多文化共修センターはウクライナ・ポルタワ国立教育大学と連携し、ザポリージャ市議会教育従事者能力開発センターの招へいにより、戦時下のウクライナ教員を対象とした心理支援プロジェクト「Restoration of Psychological Health(心理的健康の回復)」を実施しました。このたび、約1年間にわたる活動を終え、プロジェクトが完了しました。

2025年3月に開始した本プロジェクトでは、ザポリージャ市の教員約60名を対象に、全10回のオンライン研修を実施しました。日本の伝統的精神療法である森田療法に基づき、戦時下の不安・恐怖の対処、コミュニケーションなどの内容を取り上げました。本プロジェクトは、本学の趙丹寧准教授、ポルタワ国立教育大学のOlha Nikolenko教授およびKateryna Nikolenko助教が共同で担当し、本学教育機構多文化共修センター長の野中進教授、堀田香織名誉教授、NPO法人生活発見会の岡本清秋相談役、日本大学の松浦隆信教授が支援しました。また、本学の「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の一環として、公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団の助成を受けて実施されました。

研修成果は教科書および研究論集(英語・ウクライナ語)として刊行され、ウクライナ各地の図書館に寄贈されるほか、教員研修などに活用される予定です。プロジェクトの終了にあたり、ザポリージャ市議会教育従事者能力開発センターから、プロジェクト責任者の趙丹寧准教授および野中進教授に感謝状や証書が贈られました。「あなたの支援は暗闇の中の一筋の光となり、最前線の都市ザポリージャで働く教員たちの内なるレジリエンスの力強い源となった」との言葉が記されています。また、国境を越えてウクライナの人々を支えた活動について、「平和と支援の真の大使」として評価されました。

本プロジェクトを通じて得られた知見と築かれた信頼関係を基盤として、埼玉大学は今後もポルタワ国立教育大学と連携を継続し、心理支援および国際共同研究を推進していきます。

ザポリージャ市議会教育従事者能力開発センターからの感謝状
教育機構 多文化共修センターの教職員と刊行図書
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