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研究トピックス一覧

地域連携による景観づくりの取り組みを実施(飯能まち継ぎプロジェクトチーム 理工学研究科 深堀研究室)

2025/12/3

2025年度、埼玉大学大学院理工学研究科 深堀研究室の学生を中心とした「飯能まち継ぎプロジェクト」は、地域の住民や企業、団体と連携し、景観形成に関する実践的なまちづくり活動と調査研究を行いました。

本プロジェクトでは、飯能地域の木材「西川材」やまちに受け継がれてきた歴史や記憶に着目し、地域の素材と人々の語りをまちなかのデザインに取り入れることで、“飯能らしい景観”づくりを進めることを目的としています。

昨年度は「飯能マチマキプロジェクト」として、西川材を用いて地域の皆さんと薪を制作し、それをまちなかに設置することで、森林文化に根ざした飯能らしい景観づくりに取り組みました。今年度はそのつながりを受け、地域の素材から一歩進み、人々の記憶や想いを景観として“見える形”にすることをテーマに活動を展開しました。

木工体験イベントで地域とつながる

飯能まつりをはじめとした地域のイベントに出展し、西川材を用いた木工体験として薪割り・釘打ち・のこぎり・棚づくり体験を実施し、延べ691名の方が参加しました。これらの活動では、地域の木材に触れながら来場者と学生の対話の機会となりました。

商店主さんへのインタビューをもとにした景観オブジェクトの制作

まず、今年度のデザインの基礎として、飯能伝統の織物「飯能大島紬」の模様の一つである六角形模様と西川材を組み合わせた“つなぐ窓”のコンセプトを設定しました。六角形の内側を“窓”と見立て、まちと山、今と昔、店の中と外をつなぐ象徴として位置づけています。
このコンセプトをもとに、飯能銀座商店街の商店主11名に、店舗の歴史や大切にしていること、まちやお店への想いなどを伺うインタビュー調査を実施しました。伺った言葉やエピソードをもとに、窓の内側にお店ごとの想いを表現した景観オブジェクトを制作しました。

まちなかでの景観社会実験の実施

制作したオブジェクトを用い、“飯能らしい景観”を探るための景観社会実験を11月8日(土)から16日(日)の期間で実施しました。飯能銀座商店街の20店舗にご協力いただき、店舗前にオブジェクトを設置しました。
※景観社会実験=町中に試験的にデザインを置き、人々の反応や環境の変化を調べる取り組み。

今後の予定

制作した景観オブジェクトは、12月7日(日)に開催される「はんのう・ひだかパンフェスタ2025」においても展示されます。お時間がございましたら、ぜひご覧ください。
景観社会実験中に実施したアンケートや調査結果をもとに分析を進め、今後のまちづくり活動や研究に活かしてまいります。

団体情報

名称:飯能まち継ぎプロジェクトチーム・埼玉大学 深堀研究室
共催:NPO法人埼玉ハンノウ大学
後援:飯能市・飯能信用金庫・飯能商工会議所・奥むさし飯能観光協会
SNS:インスタグラム @matimaki2024

主導学生

埼玉大学大学院理工学研究科 環境社会基盤専攻1年 山内翼
埼玉大学工学部 環境社会デザイン学科4年 鈴木温人

設置したオブジェの一部

調査の実施の様子

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