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教育・学⽣⽀援

埼玉大学大学院におけるトランスファラブルスキルの修得について

 現代社会は急速に変化し、新しい課題や機会が次々と現れています。これに対応するためには、専門知識だけではなく、社会で広く活用できる汎用的なスキル・資質・能力であるトランスファラブルスキルを意識的に修得することが重要になっています。
トランスファラブルスキルは大学院生の皆さんにとっても非常に重要です。
なぜなら、大学院では専門的な研究を行うだけでなく、自分の研究成果を他者に伝えたり、チームで協働したり、異分野との連携を図ったりする機会が多くあるからです。また、大学院修了後には、自分の専門分野以外の職場に就職することもあり得ます。その場合にもトランスファラブルスキルがあれば、自分の持つ専門知識を有効に活用できるだけでなく、新しい環境にも柔軟に対応することができるでしょう。
 このようにトランスファラブルスキルを身に付けることは、単なるアカデミックな成績だけでなく将来のキャリアや社会での役割においても大きな違いを生むことになります。

 埼玉大学では、英国Vitaeが開発した【Researcher Development Framework ; RDF(研究者開発の枠組み)】を参考に、本学大学院で修得すべきトランスファラブルスキルを4つのカテゴリと12のスキルに分類するとともに、これらのトランスファラブルスキルを体系的に身に付けられるよう、大学院の各研究科におけるカリキュラムや各種活動内容との対応表を作成しています。
 自身の目標に合わせて、どのスキルや能力を伸ばすべきか、どのようなアクションを起こせば良いかを考えるために活用してください。

具体例

大学院で身に付けるもの

知識 大学院では、特定の専門分野だけでなく、幅広い知識を習得します。この知識は、異なる分野での問題解決や新たなアイデアの創出に応用できるため、幅広いキャリアパスに対応可能です。たとえば、科学的手法を用いてデータを分析する能力は、ビジネス、医療、教育など多様な分野で役立ちます。
技術 高度な研究技術や方法論を習得し、これを実践する力を養います。これらの技術は、実験やデータ解析だけでなく、プロジェクト管理やチーム運営など、多岐にわたる場面で活用できます。例えば、データ分析の技術はマーケティングリサーチや製品開発などにも応用可能です。
マインドセット 問題解決や新しいアイデアの創出に必要な創造的かつ批判的思考を養います。大学院で培ったこのマインドセットは、異なる業界や職種で新しいアプローチを試みる際に非常に重要です。例えば、クリティカルシンキングは、ビジネス戦略の策定や政策立案などで重要な役割を果たします。
大学院で研くもの 自律性 大学院では、自主的に研究を進める力を養います。この自律性は、どんな環境でも自ら課題を見つけ出し、解決に向けて行動する能力として役立ちます。例えば、新しいプロジェクトを任された際に、自ら計画を立てて推進する力となります。
探究心 未知の分野に対する強い探求心を育みます。この探求心は、新しい知識や技術を学び続ける姿勢を形成し、変化の激しい現代社会において重要なスキルです。例えば、新しい技術トレンドを学び、職場に導入する際に役立ちます。
分析・総合力 大学院で培う分析力と総合力は、複雑な問題を多角的に理解し、全体像を捉えた上で解決策を見出す力です。例えば、ビジネスの問題を分析し、全体的な戦略を立てる際に役立ちます。
高度人材としてのプロジェクト管理能力 企画立案力 プロジェクトの企画・立案能力を養います。このスキルは、目標設定や計画策定の場面で非常に役立ち、どんなプロジェクトでもその基盤となります。例えば、新規事業の企画やイベントの計画などに応用できます。
実行・調整力 プロジェクトの実行と調整を効率的に行う能力を培います。このスキルは、チームをまとめ、目標に向かって進むために不可欠です。例えば、大規模なイベントの運営や、多部門にわたるプロジェクトのコーディネートに活かせます。
資金管理 効果的に資金を調達し、それを適切に管理する能力を養います。このスキルは、資金計画や予算管理、スポンサーシップの獲得などに応用できます。例えば、プロジェクトの運営管理や立ち上げ時の資金調達などで役立ちます。
高度人材としてのコンピテンシー 行動に重きを置く姿勢 理論を実践に移し、積極的に行動する姿勢を身につけます。このスキルは、アイデアを現実化する力となり、実際の仕事の場面で大いに役立ちます。例えば、新しいプロジェクトの立ち上げや、問題解決のための迅速な行動に繋がります。
文字や言葉で表現する能力 複雑な情報をわかりやすく伝える力を養います。このスキルは、報告書の作成やプレゼンテーションなど、情報伝達のあらゆる場面で重要です。例えば、プロジェクトの進捗報告や、プレゼンテーションに役立ちます。
成果の発信力 成果を効果的に発信し、広く社会に影響を与える力を身につけます。このスキルは、学会発表や論文執筆だけでなく、メディア対応や広報活動にも応用できます。例えば、企業の広報担当として、製品やサービスの魅力を伝える際に役立ちます。

(※大学院教育学研究科は専門職大学院のため対象外)

トランスファラブルスキル修得証明書について

 埼玉大学大学院では、本学の教育プログラムを修了したことにより身に付いたトランスファラブルスキルを可視化した「トランスファラブルスキル修得証明書」を発行しています。証明書の発行を希望する方は、下記のフォームよりお申込みをお願いいたします。
 また、修学中で就職活動の際などに証明書を活用したい場合は、「トランスファラブルスキル修得見込み証明書」として、修得中の見込みスキルを加えた証明書として発行することも可能です。
 詳細はトランスファラブルスキル修得証明に係る取扱要項(PDFリンク)をご確認ください。

トランスファラブルスキル修得証明書の申込について

申込フォームはこちら(Microsoft365大学アカウントでのサインインが必要です)

  • 申請に当たっての必要書類は申込フォーム中の説明をご確認ください。
  • 原則として印影印刷によるPDFファイルとして発行します。
  • 令和7年3月修了生及び修了見込み学生以降が発行対象者となります。

本件担当

トランスファラブルスキル制度全判に関すること
 教育企画課教学マネジメント担当:
          kyokikaku@gr.saitama-u.ac.jp

自身の履修状況に関すること
 理工学研究科の学生:
  大学院理工学研究科支援室 理工研係
       rikou@gr.saitama-u.ac.jp

 人文社会科学研究科の学生:
  大学院人文社会科学研究科支援室 大学院係
       jinsha@gr.saitama-u.ac.jp

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