日本の伝統文化に触れる-「いけばな」を通して“おもてなしの心”を学ぶ
2026/10/22

日本人学生と留学生がともに学ぶ「Introduction to Japanese Culture」は、日本文化や芸術の専門家を講師に招き、その魅力や奥深さに触れる国際共修授業です。各分野の第一線で活躍する講師から直接学び、実践や意見交換を通して理解を深められることから、国際的な視野を広げたい学生や留学生に広く受講されています。
10月15日(木)には、古流かたばみ会家元一級教授の角田理友先生をお招きし、日本の伝統文化である「いけばな」をテーマに講義が行われました。
講義は、角田先生からの「お花はどんな時に飾りますか?」という問いかけから始まりました。学生たちがさまざまな場面を挙げる中、先生は、花が単なる装飾にとどまらず、祭礼や年中行事をはじめとする日本の暮らしに深く根付いてきたことを紹介。花を通して自然への感謝や相手を大切にする気持ちを表してきた日本文化について解説されました。さらに、華道やいけばなの歴史、流派ごとの特色、フラワーアレンジメントとの違いについても、資料や実例を交えながら説明があったほか、道具の扱い方や生ける際の所作にも学びを広げ、学生たちは日本の伝統文化への理解を深めました。
実習では、日本人学生のほか、ウクライナ、フィンランド、ポーランド、オランダ、トルコ、中国、韓国、台湾、マレーシア、オーストラリアからの留学生20名が参加しました。色とりどりの花を使い、角田先生のアドバイスを受けながら、学生たちはそれぞれの発想や感性を生かした作品づくりに取り組みました。国や文化的背景の異なる学生たちが、それぞれの視点で花と向き合い、完成した作品には一人ひとりの個性が表れ、季節の彩りと多様な感性が感じられました。
今回の講義は、いけばなの技術を習得するだけでなく、日本の伝統文化が大切にしてきた精神や、相手を思いやる心について考える機会にもなりました。花を生けるという共通の体験を通じて、文化の違いを越えた交流が生まれ、「おもてなしの心」を学ぶとともに、互いの文化や価値観への理解を深める有意義な授業となりました。



