「科学者の芽」育成プログラムで小中学生が実験‐ニュートンのリンゴのブドウ糖濃度を調べる‐
2026/10/21
埼玉大学「科学者の芽」育成プログラムで13名の小学生・中学生が、ニュートンのリンゴの木から採取したリンゴ(以降、「ニュートンのリンゴ」)と、市販のリンゴ品種の「Jazz」、「サンふじ」、「ふじ」について、ブドウ糖の濃度を比較しました。「ニュートンのリンゴ」のブドウ糖濃度は、「サンふじ」や「ふじ」の3割程度であり、ブドウ糖が少ないことがわかりました。「ニュートンのリンゴ」は、「Flower of Kent」という加工に適した品種であると考えられており、本実験の結果はこれを支持する結果でした。本実験に参加した小学生・中学生は、ブドウ糖濃度がリンゴの品種間で大きく異なることを知りました。

理学部・物理学科卒業生の梶田隆章先生のノーベル物理学賞の受賞を記念して植樹された「ニュートンのリンゴの木」は埼玉大学の理学部講義・実習棟前にあります。これまで着果のない年も多かったですが、2026年は着果が多く、そのうちの1つを本実験に使用しました。



上段写真:「ニュートンのリンゴ」は緑色で、「サンふじ」や「ふじ」と比べると小さいです。中段写真:切った断面には大きな違いはなく、:「ニュートンのリンゴ」もリンゴの香りをもっていました。「Jazz」はニュージーランド産のリンゴです。下段の図:ブドウ糖の測定は、同じ試料について、13人の実験参加者が測定した結果をまとめたものです。生重量1 kgに含まれるブドウ糖の量(g)を示しています。

実験に参加した小学生・中学生は、リンゴの抽出液(ジュースにしてろ過したもの)とブドウ糖発色液を混合し、その後、分光光度計で吸光度を測定しました。
「科学者の芽」育成プログラムの活動
本実験は10月17日の「土曜ジュニアセミナー」の企画の一つとして実施されました。「科学者の芽」育成プログラムは、体験を通した専門的な学習機会の提供によって、科学に関する好奇心・学習意欲・能力の成長を促し、開花させることを目指しています。「科学者の芽」育成プログラムは、公益財団法人中谷財団の支援を受けて実施しています。
