日本の伝統的な身体表現を通した多文化共修の学び
2026/9/14

2022年から、教養学部では埼玉県日本舞踊協会の協力を得て、花柳流日本舞踊の師範である花柳由美千乃先生を講師に招き、年1~2回、全学の学生を対象とした一日体験型の日本舞踊ワークショップを開催してきました。このワークショップでは、これまでに合計80名の学部生、大学院生、留学生が参加し、浴衣の着付けやお辞儀の仕方から、日本の伝統的な男踊りと女踊りの基本までを、ともに学んできました。
このイベントを担当した教養学部のビュールク・トーヴェ教授は、若い学生たちが身体を通して自分の文化への理解を深める喜びを感じるとともに、その喜びを異なる文化的背景を持つ留学生と共有することの重要性を強く実感しました。こうした経験を踏まえ、2025年度から、日本舞踊ワークショップをActive Learning科目として開講しました。
今年度の参加者は、全15回の授業を通して、長唄「藤娘」の抜粋を教材として学びました。授業は大学会館にある和室で行われ、学生たちは昼休みから集まり、浴衣に着替え、踊りの練習をした後、由美千乃先生の指導を受けました。最終的には、参加者全員が一人で踊りを披露できるまでに仕上げることができました。
さらに、由美千乃先生からは、舞台衣裳の着付けや小道具の使い方についても指導を受けました。また、授業期間中には、国立劇場の歌舞伎鑑賞教室を訪れ、歌舞伎俳優による舞踊を実際に鑑賞しました。
日本の伝統的な身体表現を実際に身につけるという経験について、授業終了後、参加者からは、「理解したつもりでいた〈日本文化〉と自分自身のあり方について、新たな知見を得た」「人前で、一人で踊ることができたので、強くなった気がする」「これから中学校で日本について子どもたちに教える際に活用できる財産を身につけた」「来年もこの授業で踊りたい」といった感想が寄せられました。これらの声からも、学生にとって本授業が、身体を通して日本文化を学び、多様な文化的背景を持つ学生同士が学びを共有する、意義深い機会となったことがうかがえます。



