「次代を拓く 埼玉ものづくりフォーラム#1」を開催しました
2026/6/24
埼玉大学ALL SAITAMAミライ機構オープンイノベーションセンターは、6月22日(月)、「次代を拓く 埼玉ものづくりフォーラム#1 -経営者に聞く、ものづくりの未来-」を、埼玉県のイノベーション創出拠点である渋沢MIXにて開催しました。
当日は、地域企業の持続的な成長とものづくりの未来に関心を寄せる自治体、企業、支援機関、そして本学の関係者など、多彩な参加者が集まり、和やかな雰囲気の中で活発な交流が行われました。
本フォーラムは、埼玉県の製造業を牽引する経営者や専門家を招き、リアルな経営課題や挑戦、これからのものづくりの可能性について議論を深め、参加者が立場を超えて学び、つながる場を提供することを目的に企画されました。進行は、オープンイノベーションセンター長の本間俊司教授が務めました。
プログラムは3つのセッションで構成。
第1部では、産経新聞社さいたま総局長の那須慎一氏が「埼玉県の製造業について」と題して登壇しました。那須氏は、各種統計データ、さらには同紙の連載「埼玉活躍企業」の取材から得られた知見を交えながら、埼玉県の製造業の強みや特徴、課題を解説しました。その中で、県内には優れた技術を持ちながらも広く知られていない魅力的な企業が数多く存在することを紹介。これら企業のさらなる発信力強化や、大学・行政が一体となった産学官連携の重要性について提言がなされました。
第2部では、小川町でシーリング材の製造・加工を手がけるセキネシール工業株式会社の代表取締役社長である関根俊直氏が「経営者の声」として登壇しました。関根氏は、同社が培ってきた伝統的な「紙すき技術」を応用し、様々な素材を特殊なシーリング材や燃焼防止材へと進化させた事例を紹介。「温故知新」の精神のもと、自社や地域の歴史を紐解くことで、BtoC向けの新製品開発や地域社会との結びつきを強化している実践的な取り組みは、参加者に深い感銘を与えました。
第3部では、「製造業を応援する仕組み」をテーマに、株式会社デジタルベリーの代表取締役・赤羽根康男氏、取締役・谷本浩子氏、営業企画部チーフ・篠原調氏が登壇しました。赤羽根氏と篠原氏は本学の卒業生(OB)でもあります。製造業出身の赤羽根氏が立ち上げた同社は、自らモノを作るのではなく、プラットフォーム「製造業ドットコム」の運営やホームページ制作、テレビ埼玉での番組放映などを通じて、製造業の魅力を発信するユニークな支援を展開しています。現場主義に徹した具体的な支援策や、今後のAI時代を見据えたデジタルシフトへの対応について、熱のこもったプレゼンテーションが行われました。
講演終了後に開催された交流会では、登壇者と参加者が垣根を越えて活発に意見を交わし、新たなビジネスのアイデアや協働の可能性を探る、温かみのあるネットワーキングの場となりました。
埼玉大学は、今後も地域産業のハブとして、大学の知見やリソースを地域に還元し、産学官金の強固なネットワークを通じて、埼玉のものづくり産業の持続可能な発展を牽引してまいります。
早くも次回となる「埼玉ものづくりフォーラム#2」の企画が進行中です。これからの展開にぜひご期待ください。




