「埼玉県高等学校長協会との高大対話」を埼玉大学で開催しました
2026/3/10
12月16日(火)、埼玉大学において「埼玉県高等学校長協会との高大対話」を開催しました。
本取り組みは、高大接続の重要性が高まる中、埼玉県内の高等学校と県内唯一の国立大学である本学が直接意見交換を行う場として、2017年度から実施しているもので、今回が7回目となります。
当日は、埼玉県高等学校長協会から臼倉浦和高等学校長、角坂春日部高等学校長、田中川越高等学校長、松中大宮高等学校長、栗藤熊谷女子高等学校長、橋本特別支援学校さいたま桜高等学園長、石川川越南高等学校長、中村杉戸高等学校長、加藤深谷第一高等学校長の9名が、本学からは坂井学長、野中理事(教学・学生担当)・副学長ほか8名が出席しました。
「大学入試のあり方と教育現場について」をテーマとした意見交換では、特別選抜・学校推薦型選抜等の多様な選抜方式の拡大、入学前後のリメディアル教育、女子中高生の理系進学支援などについて議論を行いました。大学入試が大学教育の方向性に与える影響を踏まえ、教育内容と入試制度の整合を図ることの重要性を改めて確認しました。また、工学分野は高校生や保護者がイメージする内容から変化しており、現在はコンピューターを活用したAI・情報・制御などへ領域が拡大していることから、大学として丁寧な情報発信を行い、理解促進を図る方針であることを説明しました。
もう一つのテーマである「質の高い教員の養成・確保について」では、教員志望者の減少に伴う採用倍率の低下、働き方改革の進展により先輩教員からの非公式な学びの機会が減少していること、初任者の早期離職が増加していることなど、教員の確保・育成に関わる深刻な課題が共有されました。大学としては、学校現場での保護者対応・多文化対応・ICT活用が急速に高度化する中、学生が自身の生徒時代の経験を基に教職を想像すると現場とのギャップが生じやすいと認識しており、実践的授業を通して現場の実態を丁寧に伝え、不安に寄り添いながら学生を支援する取り組みを進めていることを紹介しました。また、教職志望学生のモチベーション維持や学校現場への適応支援、若手教員の定着支援などについて意見交換が行われ、教育学部以外の学生にも教職志望を促す取り組みの必要性についても議論が交わされました。
今回の高大対話では、説明資料を減らして意見交換の時間を長く確保したところ、時間が足りなくなるほど活発な議論が行われ、高等学校と大学の現状に対する理解を深める大変有意義な機会となりました。


(埼玉県立浦和高等学校長)
