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国際協力NGOによる途上国での教育支援-シャンティ国際ボランティア会山本英里事務局長をお招きした講義を開催

2026/2/3

国際協力の担い手として、NGO(Non-Governmental Organization:非政府組織)の活動は、現地にとけ込み長期間にわたり草の根レベルで支援を行う点が特徴です。その活動は、特にアフガニスタンをはじめとする政府機能が十分でない、いわゆる脆弱国においては、国際機関や二国間政府開発援助(ODA)を代替、補完する重要な役割もはたしています。

1月27日(火)、「開発と援助の潮流」(研究機構研究推進室 小中鉄雄教授)においては、国際協力NGOである公益社団法人シャンティ国際ボンティア会の山本英里事務局長をお迎えし、講義頂きました。シャンティ国際ボランティア会は、1981年の設立以降アジア各地の難民や被災地、最貧困層の子どもたちに本を届け、読書する機会を提供する活動を続けてきており、2021年には読売国際協力賞を受賞されています。
講義では、山本事務局長がアフガニスタンに関わるようになった経緯、カンボジアやアフガニスタンでの現場での活動経験、また支援実施の根底となる「人間の安全保障(注)」の考え方についてご紹介、ご説明頂きました。
カンボジア難民キャンプや女子教育が厳しく制限されているアフガニスタンにおいて、衣食住の支援にとどまらず、絵本提供、図書館活動を通じて子どもたちに「心の栄養を補給し、生きる力を育む」というアプローチは、「共に生き、共に学ぶ」という同会の活動理念に沿っているだけでなく、「誰一人取り残さない」を掲げるSDGs(持続可能な開発目標)や「人間の安全保障」の具現化に通じるものと考えます。
また、最近では、能登半島地震で被害を受けた輪島市での移動図書館、東京都豊島区での外国人向け生活相談等、これまでの経験を生かし国内での活動にも注力されているとのことで、今後の幅広い展開が期待されるところです。

受講生からは、「現地の図書館の映像を見て、絵本が厳しい現実から一時的に離れ、想像力を広げることのできる子どもたちの支えになっていることを知ることができた」「国としてあまり援助できないような状態の国に「子どもの暮らし・教育」という視点から支援を行っていること、争いが起きてしまう原因ともなっている教育をきちんとできるように支援していることは重要だと感じる」等のコメントがあり、NGO活動への理解の深まりとともに、自身が今まで受けてきた教育は当たり前のものではないという認識を新たにする機会にもなりました。

(注) 人間の安全保障:人間一人ひとりに着目し、生存・生活・尊厳に対する広範かつ深刻な脅威から人々を守り、それぞれの持つ豊かな可能性を実現するために、保護と能力強化を通じて持続可能な個人の自立と社会づくりを促す考え方。(出所:外務省HP)

講演する山本事務局長
授業風景
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