本学学生の個人情報(学籍番号及びGPA等)が閲覧可能状態にあったことについて(お詫び)
2025/12/15
2025年12月15日
国立大学法人埼玉大学
このたび、本学が学生および保護者向けに公開した在学生のGPA分布レポートにおいて、 本来非公開とすべき学籍番号が意図せず閲覧可能な状態となっていたことが判明いたしました。関係者の皆様に、ご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
現在のところ、当該情報が不正に利用された事実や、外部へ拡散した事実は確認されておりませんが、本事案を踏まえ、全教職員に対して改めて個人情報の取扱いについて注意喚起を行うとともに、再発防止に努めてまいります。
記
1.事案の概要と判明の経緯
本学では、学生の学修状況の可視化を目的として、データ可視化ツールを用いて、GPA*分布を学生およびその保護者向けに限定公開しておりました。しかしながら、データソースの設定に不備があり、特定の画面操作を行った場合に本来非公開とすべき学籍番号とGPAの一覧が画面上に表示される状態となっておりました。2025年11月18日に学生からの指摘により判明し、直ちに公開を停止いたしました。
*GPA:Grade Point Averageの略で、授業科目ごとの成績を0~4の点数で評価し、それらを平均して算出される指標。
2.閲覧可能となっていた情報および対象者
閲覧された可能性のある項目:
学籍番号、GPA区分、GPA、学生所属コード、学部名、学科名、所属名カナ、所属名略称、学部名英字、学科名英字、所属名記号、現況区分名、GPA区分名称、学期区分名称
対象者:在学生8,373名
※補足事項
・氏名、連絡先、生年月日等の個人を直接識別できる情報は含まれておりません。
・公開データはダウンロードできない仕様でした。
・当該データへのURLは、学生およびその保護者に限定した学内認証システムを通じて周知しておりました。
3.閲覧可能となっていた期間
公開期間:2025年11月14日(金)10時23分〜11月18日(火)12時53分
4.原因
本事案の原因は、使用していたデータ可視化ツールの機能において、GPA分布等を示すグラフの背後にある元データ(データソース)を特定の操作により一覧表示できる仕様があるにもかかわらず、本来非公開とすべき学籍番号がデータソースに残存した状態で公開されていたことにあります。
この背景には、可視化ツールの仕様やリスクに関する職員の理解が十分でなかったことに加え、公開前の確認作業において操作時の挙動や表示範囲を十分に検証できていなかった点があり、これらが重なって今回の事態が発生したものと認識しております。
5.再発防止策
本学では今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に向けた運用の見直しを進めてまいります。
今後は、データ可視化ツールの利用に際し、データソースの管理方法や公開手順をより明確化し、公開前の確認作業を強化することで、非表示とすべき項目が誤って表示されることのないよう適切なチェック体制を整備いたします。
また、データ可視化ツールの仕様やリスクに関する教職員の理解を深めるため、研修や情報共有を行い、データの取り扱いに関する注意喚起を徹底してまいります。
【本件に関するお問い合わせ窓口】
国立大学法人埼玉大学
(担当部署名)教育企画課
Mail:kyokikaku@gr.saitama-u.ac.jp
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