教養学部生がネブラスカ大学リンカーン校付属インターナショナル・キルト・ミュージアムでインターンシップを実施
2025/10/8
本学大学院人文社会科学研究科 野村奈央 准教授の企画のもと、9月3日から20日まで、教養学部の学生7名がネブラスカ大学リンカーン校(以下、UNL)付属インターナショナル・キルト・ミュージアム(以下、IQM)でのインターンシップに参加しました。
本年が3年目となるこのインターンシップは、UNLの人類学部の授業「Anthropology 492: Stitching Culture: U.S. – Japan Quilt Exhibit Collaborative」を履修している学生と一緒にミュージアムでの作業を共同で行なうという研修です。大学の寮に滞在しながら、午前中には大学近隣の博物館や美術館の見学、英会話セッション、日本語会話セッションなど、様々なアクティビティに参加しました。9万人の観客を収容できるフットボールスタジアムでは、実際にフィールドに入らせてもらうなど、大変貴重な体験をすることができました。午後にはUNLの学生と一緒にミュージアムでキルトの管理方法を学んだり、展示のための調査や作品の説明文を書いたりするなど、実務体験をし、忙しい毎日を過ごしていました。
IQMでの研修の他に、ミニチュア・キルトを作成し、学内にあるエロイーズ・クルーガー・ミニチュア家具・装飾美術コレクションの所蔵品を使用して、アウトドアと子供部屋をイメージしたミニチュア・ルームの展示も作成しました。週末には、UNLの学生とピクニック、動物園やパンプキン・パッチへのフィールド・トリップなどに出かけ、交流を深めました。さらに、インターンシップの最終日には、学生が企画した展示のオープニング・レセプションとインターンシップ修了証の授与式が行われました。レセプションには、UNLの学生、教職員、地元の方々など200人以上の人が出席し、大盛況でした。以上のように、参加学生にとって多くの学びがあったプログラムとなりました。
野村准教授からのコメント
インターンシップの時間外にも、埼玉大学の学生たちはUNLの学生と積極的に交流をし、一緒に食事をしたり、買い物に行ったり、短い期間でしたがアメリカの大学生活を体験することができ、とても充実した時間を過ごしていたようです。
埼玉大学とネブラスカ大学リンカーン校は、今夏に正式に協定を結び、今後はそれぞれの大学へ学生を派遣できるようになりました。派遣留学に加え、引き続き夏休み期間にインターンシップ・プログラムを実施予定ですので、多くの学生に参加してもらえると嬉しいです。
本プログラムは、教養学部多文化キャンパス事業、日米友好基金、ネブラスカ大学リンカーン校グローバル実践学習助成金(Global Experiential Learning Fund)の助成を受けて、実施することができました。ここに厚くお礼を申し上げます。