世界で活躍する国際弁護士 小泉淑子先生による講義-国際仲裁のリアルな現場について学ぶ-
2025/7/22
教養・スキル・リテラシー科目の講義「Introduction to International Relations」は、日本と世界との結びつきを第一線で担っている各国在京大使館や国際機関の皆さんなどを講師にお迎えし、世界中から集まる留学生と日本人学生が交流しながら共に学び、グローバルな問題への理解と国際的な視野を広げることを目指した国際共修授業です。ホームページのニュースで講義の様子を毎週お伝えしています。
7月17日(木)の講義では、国際弁護士として世界で活躍されている小泉淑子先生を講師に迎え、「国際取引における紛争解決-国際仲裁裁判を中心として-」というテーマで講演いただきました。小泉先生は、これまで日本企業の代理人として多くの国際仲裁裁判に関わってこられたご経験をお持ちで、国際仲裁・訴訟の基礎知識、裁判手続きの流れについて、近年のオンラインやAI活用による業務効率化についても触れながら、国際法務の最新動向を分かりやすく説明してくださいました。
講義後半では、小泉先生が実際に担当された海外インフラ建設プロジェクトにおける仲裁申立ての事例をもとに、学生が当事者の立場で意見を交わすグループディスカッションが行われました。この事例には、本講義担当の小中鉄雄教授も現地建設に関わっていた経緯があり、当時の状況について補足の説明が加えられたことで、より実践的で臨場感のある学びの場となりました。
学生たちは、実務家の視点から国際仲裁を学ぶことで、グローバルな法務に対する理解と関心を一層深めることができ、大変貴重な講義となりました。
ディスカッションの様子