SU meets ÅA – Student Summit 2025を開催しました
2025/10/7
9月25日、本学の協定校であるフィンランド・アーボ・アカデミー大学政治社会科学専修の学生15名が来校し、教養学部主催による学生サミットが開催されました。本サミットは、本学学生との交流を目的として実施されたものです。
第1部では、両大学への留学を興味のある学生に向けた紹介が行われました。本学については、留学経験を持つ国際室インターン生(教養学部および教育学部の日本人学生)が担当し、アーボ・アカデミー大学については政治社会科学専修クラブの執行部の学生が担当しました。大学の概要や学生生活、課外活動の様子などが紹介され、共通点や相違点について理解を深める良い機会となりました。その後、本学学生がアーボ・アカデミー大学の学生を案内するキャンパス・ツアーも実施されました。

第2部では、昼食を共にしながらのディスカッションと、世界政治をテーマとしたワークショップが行われました。ランチ・タイムでは、四季の雰囲気を感じられる弁当を囲み、国際色豊かな本学学生12名を含む参加者が自己紹介や文化・政治について語り合い、ワークショップへのウォーミングアップを行いました。
続くワークショップ “Navigating a Turbulent World: Finland and Japan’s Security Strategies Amid U.S.-China-Russia Geopolitical Tensions” では、草野大希教授の講義をもとに、緊張する国際情勢を背景としたフィンランドと日本の安全保障政策の転換について活発な議論が交わされました。NATO(北大西洋条約機構)加盟や対人地雷禁止条約からの離脱を決めたフィンランド、大幅な防衛費増額や「反撃能力」と呼ばれる長射程ミサイル配備を進める日本。それぞれの「論争的」政策について多角的な意見交換が行われました。フィンランドには徴兵制があり、ちょうど従軍を終えた学生の体験談に参加者が熱心に耳を傾ける場面も見られました。

本サミットは、「多文化・グローバル共修」の理念にふさわしく、多様なバックグラウンドを持つ学生が有意義かつ貴重な交流を行う絶好の機会となりました。
