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メジャー 経営イノベーション

「経営イノベーション」メジャーでは、経済活動を構成する個々の企業や非営利組織のあり方を勉強することを通じて、
①企業や非営利組織を管理・戦略的視点と財務的視点から捉えることのできる能力、
②イノベーション(革新的活動)と企業家精神の重要性を理解する能力、
③企業や非営利組織の各機能(生産、財務、人事、マーケティング、会計など)が直面する問題を理解し分析できる能力、
④企業や非営利組織の活動をグローバルな視点、倫理的視点、歴史的視点、数量的な視点から理解する能力を、専門基礎学力として身につけることになります。

このメジャーに所属することで、みなさんは、たとえば、「ものごとを戦略的に思考するとはどういうことか」、 「ものづくり日本はグローバル社会のなかで生きていけるのか」、「商品偽装表示はなぜ後を絶たないのか」、「いわゆるブラック企業の存在は不可避か」 などといった問題を、自らの力で考えることになります。

このメジャーを修了することで、みなさんは、製造企業・サービス企業・非営利組織などの知的な担い手になることが可能であり、 また、自ら起業してビジネスを展開しようとする人にも適しています。さらに、企業などで一定の経験を積んだ後、 本学の社会人専用の大学院、人文社会科学研究科(夜および土曜日開講)に進学する路もひらかれています。

必修科目

経営管理総論/企業会計総論/経営倫理/Introduction to Business Studies

選択必修科目

雇用関係論/生産管理論/マーケティング論/計算システム論/経営戦略論/中小企業論/経営財務論/財務会計論/管理会計論/日本経営史/サプライ・チェーン・マネジメント/国際経営論/国際比較経営論/コーポレートガバナンスと会計/経営組織論/Human Resource Management in Japan and Asia

SCMの視点から企業成長の秘密を探る

経営学は、「企業」を対象にする学問です。経営イノベーションメジャーでは、戦略論や財務会計、イノベーション論、マーケティング論、人的資源管理論、企業倫理論、経営史、生産管理論、国際経営など、多彩で充実したカリキュラムが提供されています。そのなかで、私が担当しているのは、サプライ・チェーン・マネジメント(Supply Chain Management: SCM) という科目です。

SCMは、1980年代から90年代にかけて確立された新たな経営領域です。従来の企業や組織の壁を越えて、原材料の供給者から最終需要者に至るまでの個々の業務プロセスを一つのサプライ・チェーンとして捉え直し、そしてそのチェーン全体の最適化の実現を提唱するアプローチです。トヨタやユニクロ、デル・コンピューター、アップルなどに代表されるように、かつて、多くの企業は巧みなSCMを通して大きな成功を遂げてきました。

また、最近、IoTやAI技術の導入、プラットフォームやエコ・システムなどの新しいビジネスモデルの確立といった動きに象徴されるように、企業経営は再び大きな転換期を迎えています。環境の変化に企業はどのように臨むのか、それに伴ってSCM理論はどのように発展していくのか。未来に期待を抱きながら、変化に主体的に対応するために、ぜひ経営学の考え方を学びましょう。

サプライ・チェーン・マネジメント 石 瑾 教授

サプライ・チェーン・マネジメント 石 瑾 教授