教養学部教養学科に共生構想専修課程を設置
下記については現在構想中であり、内容の変更があり得ます。
教養学部教養学科では、既存の5専修課程に加えて、現代社会の多様性に関する専門的知識を学修する「共生構想専修課程」を新設します。心と行動を科学的に検証する「心理学」と、 性に基づき社会的・文化的に構築される役割について解明する「ジェンダー研究」。これらの学問分野で培われてきた哲学·思想や実証研究の修得が、複雑さを増す現代社会を理解し、個人が自由に活躍できる環境を作るために不可欠になっています。本課程においては、「心理学」と「ジェンダー研究」にて培われてきた実証的・歴史的アプローチの修得を目指すとともに、他専修課程・他学部との活発な科目乗り入れを通して学際的に学びながら、共生社会の実現に貢献する人材育成を促進します。
育成する人材像
共生社会の実現のために「心理学」と「ジェンダー研究」の専門的知識を備えた人材を育成します。
社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)に関する社会的課題を認知し、すなわち誰も排除されず、社会に皆が参画することの重要性を自覚し、実情を調べ、状況を知り、手法を想像し解決する人材を促進します。
想定する受験生
- 「心理学」について学びたい方
- 「ジェンダー研究」について学びたい方
- 現代社会の多様性や社会的包摂の問題について学びたい方
- 各地域社会が直面する、持続可能性・多文化共生などに関する課題に関心のある方
- 「生活の質」について学問的に考え直したい方
想定する進路と人材
- 企業/行政機関/ NPOなどの人事部門で心やジェンダーの問題に対応できる人材
- 企業/行政機関/ NPOなどで社会福祉・福利業務に関わる人材
- 企業/行政機関/ NPOなどで人権と多様性についての教育プログラムの運用に関わる人材
- 本学で設置予定の人文社会科学研究科ダイバーシティ科学専攻に進学し、より専門的な研究に従事できる人材
共生構想を立ち上げる意義
グローバルなつながりが増し、人口縮小が進む現代の日本において、多様性を重んじ、誰も差別や排除の対象とならず、各人が充実した生を送ることのできる共生社会の実現は、今後ますます重要な課題となってきます。「共生構想専修課程」では、「心理学」と「ジェンダー研究」という二つの学問において修得した専門的知識と技能を活かし、持続可能な共生社会を構想できる「教養」を育むことを目指します。
埼玉大学教養学部が創設以来掲げてきた「教養」は、自ら問いを形成し、その問いに答えるなかで育まれます。このたびの「共生構想専修課程」の新設により、さらなる多角的な視点から問いを形成し、その問いに挑む「教養」の修得を可能にします。
カリキュラム(構想中)
令和7年度以前の入学者は、共生構想専修課程に所属することはできませんが、条件により共生構想専修課程で開講する授業を履修することができます。