教員養成機能の充実(教育学部)
下記については現在構想中であり、内容の変更があり得ます。
学部改組の理念「共生・ダイバーシティ社会の担い手作り」
多様な人々が生きる社会において、誰一人取り残さない持続可能な社会、ダイバーシティ&インクルージョンの実現が求められています。子供たちが将来、こうした共生・ダイバーシティ社会の担い手として育つために、子供の個性や背景を踏まえた「個別最適な学び」と個の多様性を踏まえた「協働的な学び」を一体的に充実させるような力量ある質の高い学校教員を養成するために、組織再編とカリキュラム改革を行います。
「共生ダイバーシティ社会の担い手づくり」を理念とする教育学部改組内容
- 入学定員減によりきめ細やかな指導へ
入学定員が380名から320名へと60名減ることで、学部学生の人数に対する学部教員の人数比が高まり、一層きめ細やかな指導が可能になります。教員を目指す学生への指導が充実し、教員就職率の向上を図ります。
- 学校教育教員養成課程を「教科教育コース」と「学校教育コース」に再編
教育学部には、学校教育教員養成課程と養護教諭養成課程の2つの課程がありますが、そのうち学校教育教員養成課程について、これまでの「小学校コース」「中学校コース」等からなるコース編成を、新たに「教科教育コース」と「学校教育コース」に再編します。「教科教育コース」はいわゆる教科に相当する10専修からなり、小学校と中学校の両方の教員免許状を取得することを必須とし、各専修で教科の強みを育てます。「学校教育コース」は小学校教員免許状の取得を必須とし、現代的な教育課題、ICT利活用、心の問題、特別支援、幼保小連携など、各専門分野を深めます。養護教諭養成課程では引き続き養護教諭としての専門性を高めます。
このように、新しい教育学部は、一層教科・専門の強みをもつ教員を育成します。
- コース・専修横断カリキュラム「教職キャリア科目」の充実
コース・専修の学びを、専門性を高める「縦糸」とすると、学部学生が誰でも履修できる「教職キャリア科目」は、教師としての幅広い総合的な資質能力を育成する「横糸」と言えます。「教職キャリア科目」に新たな科目群を新設するなど、縦糸と横糸で教師としての総合的な資質能力を織りなす教育を行います。新設する科目群としては、「共生ダイバーシティ科目群」、「領域横断探究科目群」等があり、「参加・実践的学習科目群」や「現代的教育課題科目群」等、従来の科目群の充実も図ります。
例えば、通常学級における発達障害児への指導・インクルーシブ教育の推進(多様な子供を包摂する学校に向けた基礎力向上)、発達支援の推進(不登校・いじめ支援に参加しながら対応を学ぶ参加実践的科目)、ICT・教育データ利活用の推進、学校体験活動の推進(学校と児童生徒に関わり学校体験を通して学ぶ科目)など、多様な科目を充実します。附属学校園との密な連携のうえ、附属学校園の研究成果を一層活用し、教師力向上に向けたカリキュラム改革を進めます。
また、教員の教育体制に現代的教育課題部門、講座横断教員を新設し、教育組織体制を整備します。
- 学部と教職大学院との接続プログラム構想、教育実践総合センターの機能強化
教員養成の高度化を図るため、教育学部から教職大学院へとより良く学びを進められるよう、学部と教職大学院間のカリキュラムの接続を図る接続プログラムの検討を進めています。現時点の構想ですが、教職大学院に進学意欲がある学生が学部段階から教職大学院の授業を履修し、教職大学院進学後の有効な学びにつなげるプログラム案を検討中です。
また、教育学部附属教育実践総合センターの機能強化を図り、養成・採用・研修を一体化した教員養成・研修を推進します。