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ベトナムSATREPSプロジェクトが特集としてテレビ放映されました(理工学研究科 川本健教授 共同研究)

2020/10/12

JST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)(研究課題名:ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化および及びインフラ整備技術の開発)の活動の様子が、ベトナム側研究代表者であるNguyen Hoang Giang 副学長(ベトナム国立建設大学)ら研究者のインタビューとともに特集が組まれ、『ベトナム共産党機関紙ニャンザン新聞(ベトナム4大新聞の一つ)の傘下TV局で、9月27日夜に放映されました。

■放映内容はこちらこのリンクは別ウィンドウで開きますからご覧いただけます。

TV取材インタビューに答えるNga先生

TV取材インタビューに答えるプロジェクトマネージャーのGiang先生

番組でのベトナム国立建設大学関係者の発言要約

Nguyen Hoang Giang副学長:
本プロジェクトでは、建設廃棄物管理に関するガイドライン整備やリサイクル材の品質基準整備を進めており、原案は既に完成し、専門家及び関係機関・省庁と協議を進め、本年中に最終案を策定する予定です。持続可能な開発を目指し、策定されたガイドラインやリサイクル材の品質基準を普及するには、民間企業とリンクする必要があります。同時に、民間企業が建設廃棄物リサイクル技術に安心して投資できる環境を作り出すには、関係省庁との連携や企業収益確保に向けた問題を解決することが大切になります。

Tran Thi Viet Nga環境工学部 学部長:
建設廃棄物の有害不適切な管理は深刻な環境問題を引き起こします。特に、建設廃棄物に有害な物質が含まれると解体現場や投棄場の土壌や地下水を汚染する可能性があります。このため、建設廃棄物の適正管理を目指したガイドラインや環境安全性を評価する試験法の基準整備をプロジェクトでは進めています。

Nguyen Lan Huong環境工学部 講師:
プロジェクトに整備されたラボでは、建設廃棄物投棄場や不法投棄された建設廃棄物の分析、汚染水浄化に適用可能な産業副産物やリサイクル材の評価に関する研究を行っています。また、建設廃棄物リサイクル材を活用した舗装ブロックや道路路盤材の研究開発も行い、これらの研究開発はグリーンな社会基盤整備や新たなのビジネス創出にも寄与します。

ベトナムSATREPSプロジェクトに至る経緯

本学とベトナム国立建設大学(NUCE)とは、2011年の11月に大学間協定(MOU)を締結し、これまでも数多くの研究交流・学生交流を進めています。学生交流では、JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)の留学生交流支援制度を利用した博士前期課程学生の相互派遣・受入を2011年度より行い、2015年度からは博士前期課程の共同教育プログラム(ジョイントマスタープログラム)を開始しました。そして、NUCEからの環境社会基盤部門における国際共同研究実施の積極的な要望もあり、本プロジェクトを2017年度JST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)に応募し、採択に至りました。

参考URL

川本 健(カワモト ケン)|研究者総覧 このリンクは別ウィンドウで開きます

SATREPSホームページこのリンクは別ウィンドウで開きます

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