埼玉大学研究シーズ集2025-27
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社会基盤● 剥奪指標による貧困の測定● 国民年金保険料の納付行動の解明● 医療保険料の負担の公平性に関する研究● 生活保護受給者の特徴や地域差の解明● 認知症やフレイルの予防に関する取り組みの効果測定32【最近の研究テーマ】産業界へのアピールポイント実用化例・応用事例・活用例大津 唯(オオツ ユイ) 准教授大学院人文社会科学研究科キーワード 社会保障 年金 医療 福祉 貧困● データ分析に基づく社会保障制度の評価と提言● 自治体や民間団体が実施する個別事業の評価● 社会保障・福祉に対する理解● 自治体におけるデータ活用に対する助言・研修・分析支援● 社会福祉法人が実施する事業評価のためのアンケート調査に対する助言・分析支援社会保障制度は、様々な給付を通して私たちの生活が困難に陥るのを防ぐ仕組みです。同時に、所得の再分配によって格差を是正する役割や、消費を下支えすることで景気変動を緩和させ、社会・経済を安定させる役割も担っています。しかし、格差の拡大・固定化や、少子高齢化の進行、財政状況の悪化といった深刻な問題が生じる中で、社会保障制度は見直しを迫られています。私の主要な研究テーマは、このような現状を踏まえて、(1)日本における格差・貧困を定量的に測定することと、(2)社会保障制度の在り方を考えるためのエビデンス(科学的根拠)を創出することです。前者については、財・サービスの利用可能性という観点から人々の生活の実態を直接的に測定する「剥奪指標」という貧困指標を用いて、所得に基づく指標だけでは見えにくい貧困の実態把握を進めています。後者については、年金や医療・介護など個別分野の制度研究を行っている他、国民皆保険・皆年金を柱とする日本の社会保障制度から「零れ落ちた」人々に焦点を充て、その実情の把握に取り組んでいます。エビデンスに基づいて社会保障の在り方を考える

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