ライフ●【共同研究者】吉岡洋(京都大学)、大久保美紀(IAMAS)、清水知子(東京藝術大学)、三輪眞弘(京都芸術大学)、小澤京子(和洋女子大学)、ビュールク・トーヴェ(埼玉大学)● 2023 年度から美学を倫理学の基礎に据えて、新時代の「新しい倫理をつくる」という共135【最近の研究テーマ】同研究をはじめています。産業界へのアピールポイント実用化例・応用事例・活用例加藤 有希子(カトウ ユキコ) 教授大学院人文社会科学研究科小説『オーバーラップ』(水声社 2023)学術書『点描の美術史』(水声社 2024)キーワード 美しさ 美学 共感 インスタ映え 答えのない問● 多くの研究論文、講演、研究著書に加え、2021 年度から自著の小説の出版をはじめています。● 私が小説執筆をはじめたのは 2008 年ですが、それ以来、書き溜めたものを徐々に出版し、「美」● 加藤有希子『新印象派のプラグマティズム』三元社、2012● 加藤有希子『カラーセラピーと高度消費社会の信仰』サンガ、2015● 加藤有希子『クラウドジャーニー』水声社、2021● 加藤有希子『オーバーラップ』水声社、2023● 加藤有希子『点描の美術史』水声社、2024私の研究分野は、美学、芸術学、色彩論、それから現代信仰論と多岐に渡ります。中でも、これから特に力を尽くしていこうと考えているのが、哲学の 1 分野である美学に関する研究です。美学とは、いうなれば感性の哲学です。感性とは、はっきり認識できるけれども説明できないもののこと。例えば、美しいという観念は人々の間で共通認識として確かに存在しますが、「美しいと感じるものがなぜ美しいのか」は、はっきりと説明できない。そういうものについて深く考えるのが美学です。美学の研究成果は、世の中に大きな影響力を与えるものになる可能性があります。例えば、宗教や政治は立場によって捉え方は人それぞれ。しかし、音楽や絵画、小説、詩などの芸術の美しさは、立場が異なっていても同じように感じるものです。つまり美学の研究によって、「美しさとは何か」がわかれば、伝えたい情報に非常に強い拡散力をもたせることができるかもしれないのです。がなんであるのかを、学術だけではなく、芸術の分野から広めています。「美しさ」を共有できれば、強い共感が生まれる!
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