埼玉大学研究シーズ集2025-27
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ライフ● 細胞内環境が与える核酸やタンパク質のダイナミクスへの影響の解析● 細胞内ダイナミクス計測法の開発124【最近の研究テーマ】産業界へのアピールポイント実用化例・応用事例・活用例坂口 美幸(サカグチ ミユキ) 助教大学院理工学研究科 物質科学部門 物質基礎領域蛍光信号を使った、生体高分子のダイナミクス解析キーワード 分光 蛍光 相関 タンパク質 核酸● 生体高分子の構造ゆらぎを詳細に解析する方法の開発● 細胞内環境が与えるダイナミクスへの影響の解析● 一分子レベルで生体高分子の反応経路を定量解析● 細胞内における生体高分子の性質の高精度解析生体高分子は柔軟な構造を持つため、その構造はゆらいでいる。私達は、「この動的な構造(ダイナミクス)が生体高分子の機能にどのように関わっているのか?」に興味を持っている。特に生体高分子のダイナミクスが細胞内環境にどのように影響を受け、機能発現につながるのかを明らかにしたい。ダイナミクスは、一般的な分光測定で観察する複数分子の平均構造から求める事が難しく、一分子ずつを区別した観察が必要となる。私たちは観測対象である生体高分子に蛍光色素を修飾し、その蛍光信号のゆらぎから一分子に由来する情報を引き出し、生体高分子のダイナミクスを解析する。この方法により、1/1000000 秒 〜 1/1000秒の時間領域における詳細な情報を得る事が出来る点が他の研究との違いである。この方法を用いて、細胞内の混雑した環境が与える核酸やタンパク質へのダイナミクスへの影響や、細胞内におけるダイナミクス観察の方法論を開発している。信号のゆらぎから生体高分子のダイナミクスを読み取る

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