埼玉大学研究シーズ集2025-27
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ナノテク● パルス磁場による低磁場応答メカニズムの解明。● タンパク質発現法の改良によるクリプトクロム大量合成およびスピンラベル法の開発。● 分子動力学計算によるタンパク質内での光化学反応メカニズムの探求。● 分子動力学とスピンダイナミクス計算とを組み合わせる手法の開発。● 任意波形発生装置を用いたスピン操作による化学反応制御。108【最近の研究テーマ】産業界へのアピールポイント実用化例・応用事例・活用例前田 公憲(マエダ キミノリ) 准教授大学院理工学研究科 物質科学部門 物質機能領域光誘起ラジカル反応とその磁場効果を高感度で観測するスーパーキャビティリングダウン装置キーワード 電子スピン 量子生物学 ラジカル対 動物の磁気感受メカニズム 任意波形発生装置ラジカル対とは 2 つの電子スピンを持った状態を指し、2 つのスピンの相関が反応性を決める。しかしラジカル対はユビキタスな存在。● 生体への電磁波や磁場の影響に関する基礎研究。● 磁場と生体の概日リズムの関係のメカニズムと関連しています。● 生体の研究からスピンエレクトロニクスなどの新しい量子デバイスへの応用が期待される。● 磁気を感じる分子システムの存在を、自然、人工の両面から明らかにする事により、新たなバイ● 量子力学と生体分子との関係をより明快なものとする。● 化学反応等の磁場効果を生体において見つけ出す新しい方法論の開発。渡り鳥などの動物が地磁気を感じて、それにより渡りなどの行動に活かしている事が、多くの研究から明らかになっています。私たちはそのメカニズムの候補として考えられているラジカル対の化学反応と磁場を感じるメカニズムを研究しています。その事を、ラジカルという孤立した電子が持つ小さな磁石(スピン)が量子力学的に振る舞うことを基として、生物において量子力学が織りなす現象などを明らかにしようとしています。このような基礎研究は、現在注目されている、スピンエレクトロニクスなどの所謂量子デバイスへの応用や生体組織の可視化や、新しい生体モデル構築への可能性があります。オセンサ等への応用が期待される。生体内の化学反応をスピンの量子力学的挙動から探索する

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