「美人画」から日本美術を学ぶ ―東京藝術大学特任教授 井谷善惠 氏をお招きした講義を開催―

2023/12/13

日本人学生・留学生がともに学べる「国際共修授業」として開講されている「Introduction to Japanese Culture」。この科目は、日本文化や芸術に造詣の深い方々を講師に迎え、第一線で活躍する方々から直接お話しを伺うことができるだけでなく、体験や議論を通じて理解を更に深めることができることから、将来グローバルに活躍したいと願う学生や多くの留学生が受講しています。

12月７日(木)の講義では、東京藝術大学特任教授の井谷善惠氏をお招きし、日本美術における「美人画」について学びました。今回の講義では「埼玉大学美術館(仮)に絵画を飾ります。皆さんはどの美人画を美術館の展示コーナーに飾りますか」をテーマに28枚の美人画を鑑賞。その中から各々が美術館に展示したいと思う作品をグループで3点選出し、テーマを話し合い発表をしました。

美人画の鑑賞に先立ち井谷先生からは、「絵の良い悪い、好き嫌いは見る人の感性によって違うので、美術館を訪ねた時は見た絵の中で自分は何が１番好きだったのかを覚えておくと、美術館巡りも楽しめますし、自分の感性を大切にして絵画を鑑賞してほしい」とのお話いただきました。

様々な時代に描かれた美人画を通して歴史、文化、絵画技法等の変化について学び、新たな側面から日本の文化の理解を深める、贅沢な時間を堪能した講義となりました。