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「皇室」の歴史を学び、考える―元宮内庁副式部官 竹元正美 大使を迎えた講義を開催―

2023/11/22

講義後の集合写真

日本人学生・留学生がともに学べる「国際共修授業」として開講されている「Introduction to Japanese Culture」。この科目は、日本文化や芸術に造詣の深い方々を講師に迎え、第一線で活躍する方々から直接お話しを伺うことができるだけでなく、体験や議論を通じて理解を更に深めることができることから、将来グローバルに活躍したいと願う学生や多くの留学生が受講しています。

11月16日(木)の授業では、宮内庁東宮侍従、外務省儀典官、宮内庁副式部官、ウルグアイ大使等を歴任された竹元正美 氏を講師としてお招きしました。
講義では「皇室のお話」をテーマに、皇室の特徴や皇位継承問題についてをお話しいただきました。
天皇陛下のお言葉等を通して、自分の国だけではなく世界の人々の幸せをお祈りされていること、公平性を重んじていることをご説明いただきました。皇位継承問題については、皇位継承をめぐる歴史を学び、皇族が減少したことにより生じてきた様々な課題に対して、2021年の有識者会議にて最終報告書がまとめられたものの、将来への課題がまだ残っている状況であることをお話しいただき、講義の最後には昭和天皇の『仏の子』のエピソードをご紹介いただきました。

皇室にまつわるお話をいただいた後はグループワークとして、「皇位継承問題について」をテーマに、「男系継承を維持していくか?女性天皇も認めるか?女系継承を認めるか?」について日本人学生と留学生とを交えてそれぞれ議論を行いました。
グループワークでは留学生には馴染みのない言葉の意味を説明することから始まり、意見交換を行った後、グループ毎の意見を発表しました。過去に女性天皇がいたことや多様性を尊重する時代になってきたことから、女性天皇も認めてもよいのではないかとの意見や、2千年以上続く伝統はなかなかないことなので伝統を重んじるほうがよいのではないかなど、色々な角度からの意見が寄せられました。竹元氏からは「世論調査と一致する考えが多かった」との講評をいただきました。

学生からは、「留学生の私にとっては今日の講義は難しかったですが、日本の天皇制について学ぶのはとても興味深かったです」、「日本人でありながらも皇室について初めて聞く事ばかりで大変勉強になりました」といった感想が寄せられています。

竹元正美 氏

講義の様子

グループワークの様子

グループ毎に発表する様子

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