埼玉大学

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茶道を通しておもてなしの精神を学ぶー表千家師範を招いた講義を開催

2023/10/25

講義前の集合写真

日本人学生・留学生がともに学べる「国際共修授業」として開講されている「Introduction to Japanese Culture」。この科目は、日本文化や芸術に造詣の深い方々を講師に迎え、第一線で活躍する方々から直接お話しを伺うことができるだけでなく、体験や議論を通じて理解を更に深めることができることから、将来グローバルに活躍したいと願う学生や多くの留学生が受講しています。

10月19日(木)は、佐藤宗智­師範、浜宗苞師範、前川宗穂師範の表千家師匠3名をお招きし、埼玉大学茶道部にもアシストしてもらいながら「茶道」について学びました。まず茶道とはどのようなものであるか前川師範からご説明をいただき、「今日はぜひ楽しんで体験いただきたいです」とのお言葉をいただきました。

その後、茶道部の学生によるデモンストレーションが行われました。デモンストレーションでは一つ一つの所作について、道具をきれいにしたり、主客へのおもてなしの心を表していたりしていることなど、師範から詳しい説明をいただきながら進められました。茶道部は裏千家の流派のため、「表千家とは全く違うお作法でびっくりしている」と師範から驚きの言葉もありました。作法は違えど主客をもてなすこと、道具を清潔に大切に取り扱うこと、お茶会を通してコミュニケーションを楽しむことは共通している茶道の心であることを学びました。

一連の流れを学んだ後は、いよいよ一人ひとりがお茶を点てることを実践。初めての茶筅の動かし方や作法に戸惑いつつも、真剣に師匠のお話を聞きながら体験しました。お茶席ではお茶菓子も用意され、口の中に甘みを残してお抹茶をいただくことで、お抹茶をより美味しくいただくことができることも身をもって学びました。お抹茶のいただき方についても茶道部の学生から説明を受けながら一通り実践し、一人ひとりが本やテレビからの知識だけでは得られない「茶道」のおもてなしの心を感じられる授業となりました。

学生からは、「茶道の作法はすごく細かくて分かりにくい部分もありましたが、実際に見るのは初めてだったので面白かったです」「短時間での作法のなかにも、深いコミュニケーションがあり、ささやかながら喜びを経験することができました」との感想が寄せられています。

茶道部の学生によるデモンストレーションの様子

お茶を点てる様子

茶筅の動かし方は思ったよりも難しいようです

自分で点てたお茶を飲む前にお茶菓子をいただきました

お茶のいただき方も学びます

器の正面に口をつけないよう器を回して心配りをします

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