国際弁護士の仕事を学ぶ― 小泉 淑子 氏をお招きした講義を開催

2023/7/20

教養・スキル・リテラシー科目の講義「Introduction to International Relations」は、日本と世界との結びつきを第一線で担っている主要国在京大使館や国際機関の皆さんなどを講師にお迎えし、グローバルな問題への理解や国際的な視野の涵養を目指した国際共修授業です。ホームページでは、講義の様子を毎週お伝えしています。

7月13日(木)の講義では、国際弁護士として世界を舞台に活躍する小泉 淑子氏を講義にお招きし「国際取引関係のケース・スタディ」をテーマに講演いただきました。

講義ではまず、現在のご自身の原点として、大学時代に東京オリンピックの一般総合受付において通訳として活躍されたことや、弁護士1年目に依頼を受けた中央アフリカでの地質調査案件などについてお話いただきました。英文契約書のレビュー等について、当時は日本に参考文献が少なく、英語の文献を必死に勉強したことなどをお話しいただき、勉強して積み重ねてきたことが今につながっているとお話しいただきました。

また、国際弁護士には弁護士としての役割だけでなく、外交官的な役割やマネージャー的な立ち回り、クリエータ的な発想が必要であることや、その事例としてご自身が携わったボーイング787を巡る問題や米運輸安全委員会(NTSB)でのご経験といった貴重なお話を伺いました。

質疑応答では、今ほど女性の社会進出が進んでいなかった時代に世界を舞台に活躍されていた小泉弁護士へ、どのように家庭や子育てと仕事を両立させたのかといった質問やChatGPTについての質問が寄せられ、一つ一つに丁寧にお答えいただきました。