埼玉大学

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金融から国際情勢を学ぶ ― 本学卒業生 奥畑勇人氏をお招きした講義を開催

2023/6/21

講義後の集合写真

教養・スキル・リテラシー科目の講義「Introduction to International Relations」は、日本と世界との結びつきを第一線で担っている主要国在京大使館や国際機関の皆さんなどを講師にお迎えし、グローバルな問題への理解や国際的な視野の涵養を目指した国際共修授業です。ホームページでは、講義の様子を毎週お伝えしています。

6月15日(木)の講義では、埼玉大学卒業生で、現在財務省国際局国際機構課に勤務する奥畑勇人氏を講師に迎え「G7/G20での議論やIMF等との連携による国際関係業務」をテーマに講演いただきました。

講義ではまず、埼玉大学卒業後に財務省国際局に勤務することになった背景や、国際局が所掌している業務についてご説明いただきました。続いて、G7やG20、世界銀行、IMFといった世界金融に大きな影響を与える会議や主要機関について、実際に奥畑さんが会議に参加した際のエピソードなどを交えて説明いただきました。先日広島で開催されたG7サミットといった会議は、首脳レベルの話し合いが行われるまでに各国の実務担当者や責任者、大臣クラスといった複数段階での議論を経て行われていることが説明され、メディア等で取り上げられる段階に至るまでに、綿密な事前打合せ・議論が行われていることが説明されました。また、世界銀行とIMFは、世界銀行が途上国の開発に注力し融資を行うのに対し、IMFは外貨不足に陥った国を支援し危機克服を助けることが主な業務で、特定のプロジェクトに支援を行うものではないことなどが説明されました。

講義後半では、奥畑さんが参加した内閣府の国際交流事業「東南アジア青年の船」について触れ、このプロジェクトを通じて成長できたと感じた点や、多くの国の学生と交流することで得られた経験を語っていただきました。

質疑応答では、「国際交流をするなら学生時代か社会人になってからのどちらが良いか」等の質問が寄せられ、どちらもメリットとデメリットがあるが、海外での学びを念頭に学生時代はGPAを少しでも上げるように努力してくださいとアドバイスがおくられました。奥畑さんが卒業された教養学部に在籍する学生からは、「国の代表として活躍されているお話しを伺い、たくさんの刺激を受けました」といった感想が寄せられています。

奥畑勇人 氏

講義の様子

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