埼玉大学

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ASEANの歴史を学ぶー国際共修科目「Introduction to International Relations」より

2023/5/10

講義後の記念撮影

教養・スキル・リテラシー科目の講義「Introduction to International Relations」は、日本と世界との結びつきを第一線で担っている主要国在京大使館や国際機関の皆さんなどを講師にお迎えし、グローバルな問題への理解や国際的な視野の涵養を目指した国際共修授業です。ホームページでは、講義の様子を毎週お伝えしています。

4月27日(木)の講義では、日本アセアンセンター事業部長代理 Ms. Retno Supeni を講師にお招きし、「ASEAN Matters:Epicentrum of Growth-ASEAN諸国の紹介、政治、ASEAN地域協力」をテーマに講演いただきました。

講義ではまず、ASEANは1967年に5か国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)で発足し、ジャカルタに本部があることや、ジャカルタには在インドネシア日本国大使とASEAN日本代表部大使の2名の大使がいること。また、EUの総人口は4億人に対し、ASEANは7億人であること等のASEAN基本情報が説明されました。さらに、現在は10か国が加盟するASEANですが、その意思決定方法はユニークで同じく諸国連合であるEUと比較して内政干渉や意思決定のプロセスに大きな違いがあることも説明されました。

講義後半では1973年から始まった日本とASEANの関係が説明され、特に1977年には当時の福田首相がフィリピン・マニラを訪問した際に日本とASEANの外交の基本となるASEAN外交原則を示し、日本はASEAN初の「対話国」となったことなどが説明されました。

今回の講義は全て英語で行われ、特に1年生にとっては大学で初めて受ける英語での講義となりました。
受講した学生からは「日本とASEAN諸国は、貿易や観光・人的交流において切っても切れない関係にあるというのを、パンフレットや実際埼玉大学にもASEAN諸国からの留学生がたくさんいるのを目にして実感しました」等の感想が寄せられています。

日本アセアンセンター事業部長代理
Ms. Retno Supeni

講義の様子

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